第28話 益田市有志の勉強会にて
文字数 950文字
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まさに、石見犬フィーバーで沸いた地元で、しかも市役所職員の方々に、直接にお伝えできる機会は願ってもないこと。ぜひにと柳尾さんと共に、講師を引き受けさせていただいた。
当日は、約10名の益田市職員の方々が参加されたが、石号や石州犬のことをご存じの方は、もちろんおられなかった。
その時の皆さんの感想を一部ご紹介しよう。
●恥ずかしながら「石州犬」も、「石号」も初めて聞きました。今日のお話で、郷土の歴史で知らないことが多いことに気がつきました。本当に「宝」だと思います。
●私の家にも柴犬がいますが、その祖犬が、この益田であることを、初めて知ることができました。これまで柴犬といえば、日本を代表する犬というだけで、どこか遠いイメージ、少し距離も感じるところでした。今回のお話は、その距離をぐっと縮めると共に、誇りを感じることができました。
●情報の収集にかける熱意に感銘を受けました。まさに「地ビールは作れても、地犬は作れない」が印象深いです。また情報発信という点でも、ユーチューブもそうですが、世界への視点もすごく重要であるし、活かしていきたい意識です。
●柴犬の祖が、なんとこの石見にいたなんて!? 本当にごくごく身近にこんな「宝物」があったことに驚きましたし、うれしく思いました。
●柴犬のルーツが益田市にあることを知って大変驚きました。益田の犬が、どのように全国に広がっていったのか、もっと詳しく知りたくなりました。どうして、益田がルーツであることが、全然知られていないのかも気になります。・・いろんなドラマがあるんでしょうか?
益田市の中でも、市役所の若手有志の皆様に、いち早くお伝えすることができて、本当によかった。地域の「宝物」として、石号や石州犬の存在を活用していただければ、と心から思う。
私も、お役に立てるよう、ますます調査・研究にがんばろう!と、思いを新たにした。
そして、その数日後、柳尾さんから超うれしい連絡をいただいたのだ!
「河部さん、石号を飼っていた下山さんの家がわかったよ。下山さんのお孫さんに会えたよ!」
次号に続きます。