第86話 「強運」のおすそわけ!?
文字数 1,065文字
「地酒」「地ビール」も最高だ!
・・・・・・・・・
実は、この旅に関して、ちょっとラッキーなことが起きていた。
話は、数カ月前にさかのぼる。
今回の旅の日程が決まったのは、2018年10月のこと。寝台特急「サンライズ出雲」の個室は、乗車2カ月前に申し込まないと予約が難しいので、早くに日程調整をしたのだ。
1月
11日(金)サンライズ出雲(泊)
12日(土)海老名の「金指さん方」へ
13日(日)甲府の「坂口さん方」へ
14日(月)夜、東京にて「友人と新年会」
この日程では、ちょうど14日の日中が空いていた。東京に着いて、夜にみんなと合流するまで、ショッピングでもしてプラプラしようかなと思っていた。
その頃、たまたま(公益社団法人)全国老人福祉施設協議会主催の「60歳からの主張」エッセイ・小論文を募集という記事を見かけた。
この募集要項を見て私は驚いた!
それは、その表彰式が1月14日(於:時事通信ホール)だったことだ。
嘘みたいだが、その日はたまたま東京にいる。しかも時間は空いている。
応募資格は、60歳以上とのことだが、私はこの時点で満60歳!
また、この日の新年会の場所は、私たちが寝台特急に乗るために、東京駅に近い居酒屋を予約していた。なんと時事通信ホールからも近い。
さらには、賞をいただくと本人だけでなく、同行者1名分の交通費も出るとのこと!
締め切りは、11月中旬。まだ間に合う。
これは、いっちょ書いてみようか!
石州犬の調査・研究では、自由度を高めるためにお得意の「助成金ゲット」を封印している。
そのため、絶版の文献購入も、度重なる各地への調査の旅も、日々のリサーチ交通費、通信費、資料代、コピー代、取材のお礼やその他もろもろ、かなりの出費が続いているのも正直なところ(すべて私の道楽である。とうちゃん、ありがとう!)。
あまりの応募条件の整いっぷりに、とりあえずダメ元で応募してみようと出してみた。というか、これだけ偶然が重なるのだから、入賞するんだろうな、と思った。
すると、12月中旬に「入賞」とのご連絡をいただいた!
2人分の交通費は、こちらの住所から先方の規定で自動的に計算してくれるとのこと。
そしていただいた賞金と交通費の合計は、当初計画していた全行程にかかる費用(グルメ・酒代含む)とほぼ同じだった。
ちょっとラッキーなエピソードだ。
【1月14日 銀座・時事通信ホールにて】
きっと、私も石号から「強運」のおすそ分けをいただいたのかもしれない。
次号に続きます。