第65話 皆さんの反応は??
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できれば、地域振興につながると、いいなあ・・。
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地元の自治組織『ぬくもりの里二川』の会長の潮隆人さんは、講演後にこうおっしゃった。
「この事を新聞で知った時は、初めは『嘘じゃろう!』と思いました。でも今日、柴犬の系統図を見て、本当かもしれん。いや、本当なんだな。こりゃ、ひょっとして、いい話じゃないか、と思いましたよ」と、にっこり。
また、講演会を主催してくださった二川公民館の小原美智子館長は、私に声をかけられたいきさつをこうお話しされた。
「まあ、山陰中央新報の記事を見てびっくりしました! そこに写っているのは私の地区、それもよく知っている下山さんの家、しかも今は空き家です。一体何事? 県立大学ゼミ? 石州犬『石号』? もともと犬が苦手だったのですが、なぜか気になりました。また、職員が『館長、これってすごくないですか?』と言い始め、そこでたまたまよく知っていた教育委員会の松本さんの名前が記事の中にありましたので、松本さんに問い合わせ、河部眞弓さんを紹介していただきました。そして、そんなに凄い事なら公民館でみんなに話を聞いてもらおうと思ったのですが、『さて、誰に声をかければいい? みんな信じるかな? 』と気にもなって、今日は、猟友会のメンバーや郷土史会の会員さんなど、まずは関心を持たれそうな人に声をかけました」とのことだった。
そして、そのお声かけで来られたお一人、猟師の木原文幸さんはこう語る。
「『石号』のことを最初に聞いた時は、なんとも壮大な話で驚いた! 中村鶴吉さんが、名犬を探されて辿り着いたのだから、よほど立派な犬だったのだろう。『石号』がいなければ、今の柴犬はいなかったと思うと、一度会ってみたかった。今日のお話では、石号は私が生まれる1年前に、東京へ行ったんだなあ・・。会ってみたかったなぁ・・」
さて、その他の皆さんは、今日のお話をどう思われただろうか、関心はあっても、なかなか地域振興までは、難しいかな・・。
と思っていたところ、なんと、その数日後に「石号が飼われていた下山さんの家の付近に、案内看板を作りたいので、その文章を書いて欲しい」とのご連絡をいただいた。
「石号」の看板!
なんと素晴らしい!!
次号に続きます。