第56話 さすがの「戌年」!
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ということは・・。
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浜田市の中村健次さんの大叔父「中村鶴吉」さんと、この方のお祖父さんの「中村鶴吉さん」が同一人物であることは決定的である。
つまり、このお2人は、それぞれの存在をご存じないけれど、お祖父さん同士が兄弟、いわゆる「はとこ」でいらっしゃるのだ。
しかも、そのお2人から、ほぼ同時期に、ご連絡をいただいたことは、ものすごい偶然であり、奇跡的というしかない。
しかし残念ながら、私が捜している「エンペーカー中村鶴吉さん」とは言いきれない。
状況証拠は満載だが決定的な「確証」がないのである。
なぜなら、お2人とも「石号」も「石州犬」も「エンペーカー」も「大島2丁目」もご存じないのであった。
お孫さんは、当時のアルバムを捜して見ましょうとおっしゃってくださった。そのアルバムに一縷の望みを託すばかりであった。
しかし、さすが戌年だ。今年は新年早々、幸先がいい。
1月には、柴犬専門誌の「ShiBa」の取材を受けていた。創刊100号の5月号では「石州犬に見る柴犬のルーツ」として、8ページにもわたって紹介していただいた。
4月からは、ケーブルテレビの番組「石州犬研究所」が始まった。
私は、すでに還暦を迎えていたが、まさかこの歳で、地方のケーブルテレビとはいえ、自分で企画した帯番組が持てるとは!
人生どうなるかわからない。
また5月には、朝日新聞の石川記者から「withnews」というニュースサイトで紹介したいと連絡をもらった。
ローカルに深化する一方、全国的にも石の情報が広がりを持ちはじめていった。
次号に続きます。