第26談 今なの?

文字数 1,094文字

おはようございます。

若い世代の人たちからすると、私が今頃ヴァイオレット・エヴァーガーデンにハマっているのは、あまりに遅すぎると感じるようです。
同じように感じながら、これを読んでくださっている方もいらっしゃるかもしれません。

かつては、誰よりも早く最新情報をキャッチするアンテナを持っていました。
そのための道具がパソコン通信だったり、デザイン系の情報誌だったり、海外発信の"WIRED"やインターネットだったわけですが。
ネットが普及し、24時間どこでもフルアクセスできるスマホが当たり前になった今では、かつてインターネットのABCを教えた相手から有用な情報サイトのURLを教えてもらい、HTMLの基礎をレクチャーした相手からWordPressの使い方を教えてもらっている有様。
アニメどころか、映画も音楽もICTも情報は全て後追いで、最新情報はF1くらいしか仕入れることが出来なくなってしまいました。
「この人知ってる?」って若い人に聞いたとき、「あぁ、ちょっと前に流行ったよね」と言われたときの敗北感。(苦笑)

なかなか治癒しない右手中指第一関節のヘバーデン結節は「加齢によるものなので元通りにはならない」と医師に言われ、障害を持つ右股関節の痛みは日増しに強くなってきています。

だんだんと時代に取り残され、あ〜年を取るってこういうことなんだなぁ……と、ため息をつきたくなりますが、新しい担当医から「少しずつドラムの練習を再開しても良いですよ」と言っていただけたので、叩けるうちに何か残しておこうと思います。
コロナ禍で中止になるかも知れませんが、一応10月の府中ジャズフェスティバル=Jazz in Fuchuの出演も決まっていますので、予定通り開催されれば今年2月に亡くなったチック・コリア追悼の意を込めて彼の曲を何曲かやる予定です。

そう言えば、去年の初めに「もうインプットの時代は終わった。これからはアウトプットだ」と言って小説を書き始めた自分だったはず。
途中で止まっている執筆を再開しないと、プロットだけ出来上がっている12作もなかなか書き始められない。

感覚が時代遅れになっても、情報に追い付かなくなっても、1周2周と周回遅れになれば、また一緒に走れる機会が訪れることもあるでしょう。

若い人から見ると遅すぎるかもしれませんが……
それでも言わせて頂くと、良い物は良い!
旬な時期を過ぎても色褪せない物こそ本物ではないかと思うのです。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は10年経っても色褪せない作品だと私は思いますよ。

老人は死なず、老いても走り続けるのみ
(2021.7.25)
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