第56談 一年がかりの準長編小説が完結

文字数 1,987文字

皆さん、こんにちはorこんばんは。
連日の投稿になります。

昨日は、自分で言い出した「1,000文字制限」を反故にして、またしても2,000文字超えの投稿をしてしまいました。
そんなわけで、誰にも読まれないかと思ったら、☆もいくつも頂いて、急なランクアップにビックリしました。
読んでくださった皆さま、イイネを送ってくださった方々、ほんとうにありがとうございます。

昨日の標題「間違った恥の文化」は、かなり前から口にはしていましたが、ちょっと社会的な問題なのでどう切り出そうか考えていたテーマでした。
ほとんど同時に、Sさんの日記には「心温まる人の優しさ」が書かれていたので、「人助けランキング最下位」というのは極端にネガティブな日本人批判に感じられる部分もあったかもしれません。

でも、真実は一つじゃありません。
心優しい日本人も沢山います。ただ、多くの日本人は臆病になっているんだと思います。親切に手を貸したい。でも逆ギレされたらどうしよう……と。
私は、(家族に言わすと)少し怖い顔をしているから、親切にしようと思っても相手が引いてしまうのかもしれません。(苦笑)
逆に、いつもニコニコしていて(昔は?)美人と言われた妻は、どこへ行っても親切にして貰います。
きっとSさんは、人が手を貸したくなるほど魅力的な人なんだと思いますよ。(^^)

重い障害を持つパラアスリートの中にも、差別とか偏見に遭ったことがない……とポジティブな発言をする方がいますが、そうした方はきっと、本人だけでなくご家族や周りの方が「間違った恥の文化」など寄せ付けない明るさや強さを持っているのだと思います。

ここからは標題の件。
明日の朝、最終話を公開する予定の『エイリアンズ』のことです。

この小説の連載を始めたのはいつだったか思い出せないほど時間が経ってしまいましたが、アイディアを得て最初にプロットを書いたのは去年の今頃。それからそれほど間を置かずに連載を開始したと思うので、完結まで一年がかりになってしまいました。

作品総文字数は91,213文字。
オンラインで10万文字以上となっている基準には届きませんが、原稿用紙にすると多くのコンテストで長編の最低ラインになる250枚くらいだと思います。狙ったわけではありませんが。

自分の作品の中では初の長編『リトル・ウィング』に次ぐ準長編小説となりましたが、連載期間中に長〜〜いスランプに陥り、中編以上の小説を全く書き進められない時期が数ヶ月続きました。処方されていた薬のせいもありましたが、今思い返すと鬱状態だったのかもしれません。
そうして何度も連載が中断。
第9話の「カミングアウト」までは150〜200のアクセスがありましたが、一度目のブランク=スランプ後は100以下に。
二度目,三度目のブランクで、50以下、20以下と、確実にアクセス数を減らしています。(苦笑)
あまり休まずにずっと書き続けた『リトル・ウィング』のときとは真逆ですね。

最終話の一つ前、つまり今朝公開した第33話で、ヒロイン(と言わせてください)のナオが語る台詞。
「どんな困難も希望を持って進めば必ず乗り越えられる。だから純さんもベストを尽くして」
これは、ようやく完結まで辿り着いた自分への励ましと労いでもありました。

LGBT、ジェンダー差別、ネット配信、ルームシェア、性別を超えた恋愛、シトロエンの中古車、瀬戸内の風景、家族への不信、大切な人の喪失、インターネットの性犯罪、クールビューティーの検察官、青春の迷いと成長……(多すぎて書けない)と沢山のテーマを盛り込んだ『エイリアンズ』は、明日の朝をもって完結します。

この先も細かい手直しは続くかも知れませんが、「いったいこの小説はいつ終わるのだろう?」という——初めてカフカの『城』を読み進めた時のような——不安は取り除かれるはずです。

実はこの『エイリアンズ』……自分では割と気に入ってます。
執筆しながら、ナオが自分の目の前にいたら……なんて妄想してしまいましたし。
まぁ、小説なんて妄想を文字にしたものだと言いきったら、真面目な人に怒られるかもしれませんが。

もし、こんな年寄りのアマチュア作家が描くジェンダーをテーマにした準長編小説を3〜4時間かけても読んでみたい……と勇気を持てる方は、是非プロローグから読んでみてください。
ずいぶん前に途中まで読んでくださった方も、沢山手直ししてるので是非もう一度最初から……なんて強いるようなことは言えませんが。

ダメ出しでもご批判でも、ご意見お寄せ頂ければとても嬉しいです。
特に法律や小豆島や高松の言葉に詳しい方……是非よろしくお願いします。

さて……今回もほぼ2,000字になってしまいました。
肩の荷が一つ下りたので、またこんな呟きが続くかもしれません。(笑)


老人は死なず、こうして来る日も呟き続ける
(2021.9.9)
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