第28談 劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン

文字数 2,261文字

おはようございます。

オリンピック開催に反対を唱えていた私がこんなことを言うのは無責任ですが、蓋を開けてみれば日本の金メダルラッシュ。
昨日も3つ加えて8個で遂にトップです。
新種目、卓球の混合ダブルスの水谷、伊藤ペアは遂に中国を破りました。初めは完全に押されぎみだったので、やはり壁は厚いと思いましたが、見事にその壁を破りましたね。
日本のメダルラッシュは嬉しいですが、その一方でオリンピック開催中にコロナ感染者ラッシュにならないよう祈っています。
感染拡大すると医療機関の方々はほんとうに大変ですから。

さて、台風8号の影響で昨日の午後から身体のふらつきが始まりました。
私は三半規管から脳に信号を送る神経(前庭神経)の左側が死んでいるので、通常は他の神経がその代わりを果たしています。
けれど、台風などで急激に気圧が低下すると、代わりの神経では十分に役目を果たせず、ふらつきの症状が強くなり、酷いときはまったく歩けなくなります。

と言うわけで今日の台風予報を受けて、標題の『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は昨日のうちに観ておきました。
立川シネマシティはオンライン予約をネット上で簡単にキャンセルできるので、こういう時は助かります。

事前に泣く泣くって言われていたので、かなり覚悟して観ました。
さすがにスポーツタオルは持って行きませんでしたが、ポケットティッシュとハンドタオルを膝に置いて鑑賞しました。
でも、そうやって構えて観ると意外と泣かないものですね。
実は途中というか、かなり最初の段階でストーリーは殆ど読めてしまいました。それでも最後は、そんなに泣かせるなよ……と思いながら、制作陣の狙い通りに泣かされてしまいましたね。
コロナ禍で一つ席を置いて半数に制限されていますが、平日午後の割にはほぼ満席に近かったです。
隣の席の女性がラストシーン直前まで泣く気配がなかったので、私も我慢していましたが(笑)、隣から涙を拭う気配を感じた途端に私の涙腺も決壊してしまいました。

劇場版〜は物語の総集編。シリーズ全部見たほうが圧倒的に良いです。
物語を通して見る中で少しずつヴァイオレットが成長していく様子にすっかり感情移入していましたし、TVアニメのシリーズや外伝を見ていたからこそ「そうなんだよ!」とか「それ大事だよね」と頷ける訳で、それを知らずに劇場版〜だけ観たら勿体ない。
私が、もしいきなりこの映画だけ観たら、そこそこの感動で終わったか、まったく感動できなかったかもしれません。私は素直な人間ではないので、きっといろいろと粗探しをしていたでしょう。
「劇場版見るならちゃんとTVシリーズ見ておいたほうが良い」と以前にアドバイスしてくれた娘に感謝です。

昨日の観客の男女比は7:3くらい。年齢層も想像していたより少し高めでしたが、それでもさすがに私ほど年配の人は見かけなかったように思います。

久々に家に帰って来たもう一人の娘(長女)に話したら、ヴァイオレット〜は結構おじさんのファンが多いとか?
男性目線から見ると、この作品は現代版……もとい、クラシック版「マイフェアレディ」かもしれませんし、おじさん達はC.H郵便社の社長クラウディア・ホッジンズに感情移入して「ヴァイオレットちゃん、大丈夫かな?」と保護者目線になってしまうのかもしれません。(笑)

あまり内容に触れるとネタバレになりますから止めておきます。
内容には満足です。とても良い作品でした。今は☆は付けられませんが。
粗探ししたくなる自分が恥ずかしくなるような一途な愛。
そう。いつもヴァイオレットは健気で一途です。
愛がテーマの物語ですが、作品自体に京都アニメーションの皆さんの愛を感じました。
再上映を劇場まで見に来る人たちは、この作品を愛しているでしょうから、エンドロールで誰も立ち上がらないのは当然かもしれませんが、私はエンドロールの最後に思わず合掌していました。

私の中のオタクの虫が呟きます。ヴァイオレットのフィギュアはないものか……と。
その昔はフィギュアと言っても興味を持つのはエイリアンや、アイルトン・セナ、スティーブ・ジョブズ。フィギュアスケーターのフィギュアがあったら面白いなどダジャレを言っていたような自分でしたが、ある日偶然、秋葉原のホビーショップでグッドスマイルカンパニーの「Fate/unlimited codes セイバー・リリィ 全て遠き理想郷(アヴァロン) 」という7分の1のフィギュアを見てその作りに感心しました。


(この画像、著作権上問題があるようなら削除します)

ゲームもその登場人物も関心がなかったので購入するには至りませんでしたが、もしこのレベルの出来のヴァイオレット・エヴァーガーデンのフィギュアを見つけたら、間違いなく買ってしまうでしょう。
もしもそれを自室にでも飾ろうものなら、アラサーの子供たちから気味悪がられること請け合いですが。
でもどうでしょう? もし売上の半分以上が京アニに支払われるのなら、私は2万円でも3万円でも喜んで購入すると思います。

おじさんファンはきっとみんな感じていると思いますが、ヴァイオレットちゃんはただ可愛いのでなく娘のように愛おしいんですよね。
まぁ、フィギュアの衣装をつまみながら「お客様がお望みならどこでも駆けつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです」なんてジジイがやってたら、気味悪いを通り越してホラーですが。(笑)

老人は死なず、しかしまだフィギュアを買ったことはない
(2021.7.27)
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