第85談 遅れてきた昭和のドラマーと今朝の夢

文字数 1,687文字

みなさん、こんにちは。
お久しぶりです。

前回が3月なので、なんと3ヶ月ぶり!
その間に書くべきことはいくつもありましたが、FaceBookで友だち限定で呟いていたり、ここに書かせていただくまでには至りませんでした。

この数ヶ月、Novel Days連載中(休載中?)の小説がなかなか進まなかったのは、オンラインで公開できない小説を書いているせいもあります。しかし、孤独な執筆には根気が必要で、締切までに書き上げられるかどうか怪しくなってきました。

そんな訳で、まぁ元気は元気です。
最近はドラムの演奏活動の方が忙しく、標題の「遅れてきた昭和のドラマー」はそんな自分を自己紹介するときに使っているフレーズ。どこかの芸人みたい?
17歳で演奏活動を始めて24歳でスティックを置くまでの7年間に演奏していた曲を、ほぼ半世紀ぶりに叩かせていただく機会が多く、つい最近も二十歳の頃にバンドでやっていたLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)のブルースナンバーを叩いて欲しいと頼まれ、47年ぶりに演奏することと相成りました。指の骨折や関節の病気で、握力は二十歳の頃の三分の一近くになっていて、パワーでは明らかに劣るので、アフタービートやゴーストノートなど匠の技(笑)で燻し銀のようなプレイを目指すことにします。

秋に再開される府中のジャズフェス(Jazz in Fuchu)にも出演が決まり、そちらではジョン・コルトレーンやマイルス・デイビス、ウエス・モンゴメリーなどストレート・アヘッドなジャズをプレイする予定。

自分が一番やりたいFUNKはなかなかバンドでは演奏出来ないので、ライブハウスで開催されるジャムセッションに足を運ぶことになります。

さて、今朝久々にものすごくリアルな夢を見たので、忘れないうちに記録しておきます。

 僕はフリーの映像ディレクターで30代の独身。都内の事務所でドキュメンタリーのために撮りだめた映像を整理している。
 意気投合したエディターでカラリストの女性(20代半ばくらい)と二人で編集作業を行うために、翌日から河口湖の貸別荘を兼ねた編集室に行く予定だった。
 そこに、彼女が僕の旧友でもある会社の社長(なぜか彼だけは60代)と一緒に訪ねて来て、社長はいきなり僕に頭を下げる。
「申し訳ない。今放送中のドラマがワンクール延長になって、明日からの仕事から彼女を下ろさせて欲しいんだ」
「そんなこと言ったって、今更河口湖はキャンセルできないよ」
「エディターなら他に用意するから」と社長。
「この子じゃないとダメなのはわかってるだろ? そんなことなら一人で編集するよ」
 菓子折を置いて帰っていく社長。その場に残った彼女に項垂れながら僕は呟く。
「明日からやっと二人きりになれると思ってたのに」
「ごめんなさい。週末だけでも時間が出来たら少し手伝いに行きます」
「編集は僕一人でやるからいいよ。ただ君と一緒にいたかっただけだから」
 互いに指を絡ませ、静かに唇を重ねたが、すぐに身体を遠ざける彼女。
「社長、私たちに気を利かせて先に出ていったけど、外で待ってるの」
 部屋を出て行く彼女を見送りながら、もしかしたらこれが見納めかも知れない——と僕は予感する。

ちょっとエロチックで切ない夢でしたが、その彼女の顔に見覚えがあって、ネットで検索しまくった結果、堀田真由さんという女優さんに激似していたことがわかりました。

こういう類の夢の根底には、仕事が忙しすぎてデートの約束が出来ずにフラれ続けた二十代の苦い経験があるのかもしれませんが、いい歳してこんな夢を見るなんて、自分でも笑っちゃいます。
さすが夢老い人……って自分で言うか?(笑)

実は、自分の小説は夢をヒントにして書くことが多いんです。
今日の夢から何か膨らませられないか考えましたが、なんとも凡庸で陳腐なラブストーリーしか思いつきません。(苦笑)

最後に告知です。
今日久々に一話公開しましたが、とりあえずあと一話か二話で『ミウノイタナツ』は完結します。
夏に終わらせる予定だったので。


老人は死なず、老いてもまた若き日の夢を見る
(2022.6.19)
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