第8談 消えた1万PV
文字数 3,069文字
おはようございます。
6月28日付のNOVEL DAYS事務局からのお知らせを読んで、私はこんなことを呟いてしまいました。
——話は変わりますが、事務局から「下書き状態に戻した作品のPV減少に関する注意」がアナウンスされてます。再公開した拙作『Ai needs Yu(アイ・ニーズ・ユー)』のPV1万件以上が全て消失した翌々日のことでしたから、私のためにアナウンスしてくださったのでしょうか……って、自意識過剰ですかね?(笑)——
それが6月30日のこと。
その翌日、NOVEL DAYSの「公式お知らせ」として「作品のPV数減少について」がアナウンスされました。
そこには「ユーザーである まきえ肴さん (ID : kokoasan ) のご投稿作品のPV数ですが、先日お伝えしたように仕様によって著しく減少しました」とあります。
事務局から「あんたじゃないよ」とわざわざ言ってくださったような……あー恥ずかしい。
当に自意識過剰。まるで、ノリツッコミじゃないですか!(苦笑)
でもしかし、私の作品のPVも消えてしまったのは事実。それも1万PV以上……。
『Ai needs Yu(アイ・ニーズ・ユー)』のPVは今朝の時点で339。
なんと、この「夢老い人の独り言」よりも少ない。
10万20万PVが当たり前の人気作家さんから見たら、1万PVくらいでガタガタ騒ぐな……と言われてしまいそうですが、PV5桁だった作品が今や3桁に留まっている状態を目にするのは、覚悟していたとは言えかなり寂しいものがあります。
それは、今までに読んでくださった皆さんの誠意や、読むのに費やしてくださった時間まで消してしまったような寂しさと言ったらいいでしょうか?
そこで、この作品を読んでくださった方への感謝の気持ちを記録しておくために、過去を振り返ることにしました。
女々しくて女々しくて……って言わないでください。
『Ai needs Yu(アイ・ニーズ・ユー)』は自分にとってまだ二作目の小説でした。最初の緊急事態宣言下だった去年のゴールデンウィークに、自宅に籠もって外に出られない友人たちに読んでもらおうと書いた作品でしたが、公開当初は「半年で1,000PVくらい読んで貰えたら良いなぁ」くらいの気持ちでした。自分の小説を気に入ってくれる人がそんなにいるとは思えなかったので。
ところが、高校時代からの音楽仲間だった二人のギタリスト——(元)もんた&ブラザーズの高橋マコトさんと、カシオペアの野呂一生君(今は音大の先生ですが年下なので君と呼ばせてください)——がとても気に入ってくれて、ご自身のファンや音楽関係者に拡散してくれました。
おかげでじわじわと読者が増え、PVも2,000、3,000と伸びていきました。
中にはわざわざ会員登録してイイネ!を送ってくれた人もいらしたと聞いています。
当時、NOVEL DAYSでは「骨太小説」コンテストを実施していて、勢い余って応募しましたが、残念ながらスルー。
その後「夏の特別編」を追加。その際に構成を見直し、本文にもかなり手を加えました。全編に亘って大幅に書き直したため、数日間下書き状態にしたことがあります。
そのとき一気にPVが減少しました。
その後半分以上は復活したと記憶していますが、長く下書き状態にしておいたら完全に消えるかも知れない……となんとなく気づいていました。
その後もコツコツとPVは増加。
そして去年の秋のこと。とある放送関係のオンライン・トークセッションでアンケートに件の小説のURLを記入しました。それがどうやって広まったのか、メールも何もレスポンスがなかったので、想像でしかないのですが、その直後に2,000を超える急激なPVの増加があり、800位くらいから一気にランキング1位に。
そうして年が開けてからも少しずつPVは増え続け、公開から9ヶ月かかって今年の2月に漸く1万PVを超えました。
そこで満足しておけば良かったのですが……
もっとSFっぽく骨太にしたら、万が一でも賞を狙えるんじゃないか?
3月中旬になって、とあるSF雑誌のコンテスト(バレバレですねw)の締切が3月末日だったことを思い出しました。
実は他の小説を応募するつもりだったのですが、仕事が忙しくてまったく執筆が進められずに断念。それが締切近くなって、『Ai needs Yu(アイ・ニーズ・ユー)』をアレンジしたら?……と欲が出てきたのです。
ほんわかした導入部を切り捨て、シンギュラリティーを切り口に、主人公が開発したロボットのことを延々と説明。
半ばでヒューマノドロイド(私の造語)の説明に本物と見分けが付かないアンドロイド犬登場。
ラストで、常温核融合をエネルギー源として、北極圏にある量子コンピュータにアクセスすることで人間以上の思考や判断を得るアンドロイドの秘密を解き明かす。
そんな物語に書き直しました。文字数も倍近くなりましたが、もはや違う作品。そこで、タイトルも『Yu and Ai andoroid Yu(ユー・アンド・アイ・アンドロイド・ユー)』とそれらしく改めました。
書き上がったのは3月31日。当日消印有効ではありますが締切日です。
募集要項に「選考期間中はウェブ上で閲覧できない状態にすること」とあったため、元になった『Ai needs Yu(アイ・ニーズ・ユー)』は公開停止(下書き状態)にしました。
時間がなかったので家族に印刷や校正を手伝って貰い、自分では殆ど見直すことも出来ないまま慌てて郵送しました。
その時に何かの手違いや不手際があった可能性も否定できません。
でもおそらくは、いや間違いなく内容で落とされたのでしょう。
応募したあと、印刷された原稿を校正してくれた妻の言葉「前のほうがずっと面白かった」がずっと心に引っかかっていました。
と言うわけで、一次選考の発表までは怖くて原稿を読み返せなかったんです。
5月中となっていた一次選考の結果発表は6月25日に。
予想通り(?)私の名前はありませんでした。
しかしよく見ると、そこにはNOVEL DAYSでお馴染みの方の作品があるじゃないですか!?
その作品、途中まで読んでいましたが、公開を停止されたのは3月の半ば頃だったでしょうか?
その後どうしたのかな? と思ったら……
私のように思いつきじゃなく、きっと計画を練っていらしたのでしょうね。
まだまだ先が長いことは判ってますが、とりあえず一次選考通過おめでとうございます。
と言うことで、長い時間を経て原稿を読み返してみたら……案の定面白くない。
結局、中編小説『Yu and Ai andoroid Yu(ユー・アンド・アイ・アンドロイド・ユー)』は闇に葬りました。
そして3ヶ月ぶりにNOVEL DAYSで『Ai needs Yu(アイ・ニーズ・ユー)』を公開した次第です。
そのあとは、すでに説明したとおり。
結果として、公開から9ヶ月で1万PVを超えたのに、1年2ヶ月後の今は当初の目標1,000PVの3分の1。(苦笑)
とは言え☆だけでも復活したことは事務局の皆さんに感謝しております。
それでもやっぱり、PVが全て消えてしまうのは寂しいものですね。PV=読者数でないことは承知していますが、その中の何割かは熱心に読んでくださった数なので。
もし仕様を改められるのなら、それがプログラム的に大変なことも判りますが、下書き状態にしてもPVは消えないように改善して頂けるとありがたいです。
是非に是非によろしくお願いします。
老人は死なず、ただ懇願するのみ
6月28日付のNOVEL DAYS事務局からのお知らせを読んで、私はこんなことを呟いてしまいました。
——話は変わりますが、事務局から「下書き状態に戻した作品のPV減少に関する注意」がアナウンスされてます。再公開した拙作『Ai needs Yu(アイ・ニーズ・ユー)』のPV1万件以上が全て消失した翌々日のことでしたから、私のためにアナウンスしてくださったのでしょうか……って、自意識過剰ですかね?(笑)——
それが6月30日のこと。
その翌日、NOVEL DAYSの「公式お知らせ」として「作品のPV数減少について」がアナウンスされました。
そこには「ユーザーである まきえ肴さん (ID : kokoasan ) のご投稿作品のPV数ですが、先日お伝えしたように仕様によって著しく減少しました」とあります。
事務局から「あんたじゃないよ」とわざわざ言ってくださったような……あー恥ずかしい。
当に自意識過剰。まるで、ノリツッコミじゃないですか!(苦笑)
でもしかし、私の作品のPVも消えてしまったのは事実。それも1万PV以上……。
『Ai needs Yu(アイ・ニーズ・ユー)』のPVは今朝の時点で339。
なんと、この「夢老い人の独り言」よりも少ない。
10万20万PVが当たり前の人気作家さんから見たら、1万PVくらいでガタガタ騒ぐな……と言われてしまいそうですが、PV5桁だった作品が今や3桁に留まっている状態を目にするのは、覚悟していたとは言えかなり寂しいものがあります。
それは、今までに読んでくださった皆さんの誠意や、読むのに費やしてくださった時間まで消してしまったような寂しさと言ったらいいでしょうか?
そこで、この作品を読んでくださった方への感謝の気持ちを記録しておくために、過去を振り返ることにしました。
女々しくて女々しくて……って言わないでください。
『Ai needs Yu(アイ・ニーズ・ユー)』は自分にとってまだ二作目の小説でした。最初の緊急事態宣言下だった去年のゴールデンウィークに、自宅に籠もって外に出られない友人たちに読んでもらおうと書いた作品でしたが、公開当初は「半年で1,000PVくらい読んで貰えたら良いなぁ」くらいの気持ちでした。自分の小説を気に入ってくれる人がそんなにいるとは思えなかったので。
ところが、高校時代からの音楽仲間だった二人のギタリスト——(元)もんた&ブラザーズの高橋マコトさんと、カシオペアの野呂一生君(今は音大の先生ですが年下なので君と呼ばせてください)——がとても気に入ってくれて、ご自身のファンや音楽関係者に拡散してくれました。
おかげでじわじわと読者が増え、PVも2,000、3,000と伸びていきました。
中にはわざわざ会員登録してイイネ!を送ってくれた人もいらしたと聞いています。
当時、NOVEL DAYSでは「骨太小説」コンテストを実施していて、勢い余って応募しましたが、残念ながらスルー。
その後「夏の特別編」を追加。その際に構成を見直し、本文にもかなり手を加えました。全編に亘って大幅に書き直したため、数日間下書き状態にしたことがあります。
そのとき一気にPVが減少しました。
その後半分以上は復活したと記憶していますが、長く下書き状態にしておいたら完全に消えるかも知れない……となんとなく気づいていました。
その後もコツコツとPVは増加。
そして去年の秋のこと。とある放送関係のオンライン・トークセッションでアンケートに件の小説のURLを記入しました。それがどうやって広まったのか、メールも何もレスポンスがなかったので、想像でしかないのですが、その直後に2,000を超える急激なPVの増加があり、800位くらいから一気にランキング1位に。
そうして年が開けてからも少しずつPVは増え続け、公開から9ヶ月かかって今年の2月に漸く1万PVを超えました。
そこで満足しておけば良かったのですが……
もっとSFっぽく骨太にしたら、万が一でも賞を狙えるんじゃないか?
3月中旬になって、とあるSF雑誌のコンテスト(バレバレですねw)の締切が3月末日だったことを思い出しました。
実は他の小説を応募するつもりだったのですが、仕事が忙しくてまったく執筆が進められずに断念。それが締切近くなって、『Ai needs Yu(アイ・ニーズ・ユー)』をアレンジしたら?……と欲が出てきたのです。
ほんわかした導入部を切り捨て、シンギュラリティーを切り口に、主人公が開発したロボットのことを延々と説明。
半ばでヒューマノドロイド(私の造語)の説明に本物と見分けが付かないアンドロイド犬登場。
ラストで、常温核融合をエネルギー源として、北極圏にある量子コンピュータにアクセスすることで人間以上の思考や判断を得るアンドロイドの秘密を解き明かす。
そんな物語に書き直しました。文字数も倍近くなりましたが、もはや違う作品。そこで、タイトルも『Yu and Ai andoroid Yu(ユー・アンド・アイ・アンドロイド・ユー)』とそれらしく改めました。
書き上がったのは3月31日。当日消印有効ではありますが締切日です。
募集要項に「選考期間中はウェブ上で閲覧できない状態にすること」とあったため、元になった『Ai needs Yu(アイ・ニーズ・ユー)』は公開停止(下書き状態)にしました。
時間がなかったので家族に印刷や校正を手伝って貰い、自分では殆ど見直すことも出来ないまま慌てて郵送しました。
その時に何かの手違いや不手際があった可能性も否定できません。
でもおそらくは、いや間違いなく内容で落とされたのでしょう。
応募したあと、印刷された原稿を校正してくれた妻の言葉「前のほうがずっと面白かった」がずっと心に引っかかっていました。
と言うわけで、一次選考の発表までは怖くて原稿を読み返せなかったんです。
5月中となっていた一次選考の結果発表は6月25日に。
予想通り(?)私の名前はありませんでした。
しかしよく見ると、そこにはNOVEL DAYSでお馴染みの方の作品があるじゃないですか!?
その作品、途中まで読んでいましたが、公開を停止されたのは3月の半ば頃だったでしょうか?
その後どうしたのかな? と思ったら……
私のように思いつきじゃなく、きっと計画を練っていらしたのでしょうね。
まだまだ先が長いことは判ってますが、とりあえず一次選考通過おめでとうございます。
と言うことで、長い時間を経て原稿を読み返してみたら……案の定面白くない。
結局、中編小説『Yu and Ai andoroid Yu(ユー・アンド・アイ・アンドロイド・ユー)』は闇に葬りました。
そして3ヶ月ぶりにNOVEL DAYSで『Ai needs Yu(アイ・ニーズ・ユー)』を公開した次第です。
そのあとは、すでに説明したとおり。
結果として、公開から9ヶ月で1万PVを超えたのに、1年2ヶ月後の今は当初の目標1,000PVの3分の1。(苦笑)
とは言え☆だけでも復活したことは事務局の皆さんに感謝しております。
それでもやっぱり、PVが全て消えてしまうのは寂しいものですね。PV=読者数でないことは承知していますが、その中の何割かは熱心に読んでくださった数なので。
もし仕様を改められるのなら、それがプログラム的に大変なことも判りますが、下書き状態にしてもPVは消えないように改善して頂けるとありがたいです。
是非に是非によろしくお願いします。
老人は死なず、ただ懇願するのみ