第83談 番狂わせ

文字数 1,712文字

みなさま、こんばんは。
気づいたらこの呟きも一月以上、その間に連載中の他の小説も全部停まっていて、猿実も爺さんだけに死んじゃったのかな? と心配された方もいらっしゃるかもしれませんが(笑)、ちゃんと生きてます。

この短いような長いような一月の間に、ウクライナは戦争状態になってしまい、東北では11年を迎えたあの日の直後に地震の被害……と、いつ何があってもおかしくない時代です。

とは言え、私はドラムも叩いてますし、小説もちゃんと書いてます。
ん? 書いてるってどこに?
実はずっと前から考えていた長編小説を書き進めているのですが、オンラインで公開するわけにはいかないんです。その先はお察しください。今は言えませんが。(苦笑)

一昨日だったか、拙作——それもずいぶん前に書いた——『コンプライアンス(課長島村耕作の決断)』にファンレターを頂いたことをメールで知り、久々にNOVEL DAYSのホームページを開いたら、なんと書いた本人も忘れていた作品がページのトップにいるじゃありませんか!?
それはほんの一瞬のことでしたが、これを番狂わせと言わずに何を番狂わせと言えば良いのか。

ところで、今晩(日本時間では明日の午前2時)スタートするF1の第2戦サウジアラビアGPの予選は当に驚きの番狂わせでした。
レッドブル・チームのエース、マックス・フェルスタッペンではなく、すでにベテランの域に達する名手セルジオ・ペレス初のポールポジションを「セカンドドライバーの番狂わせ」と言っては失礼ですが。
無敵を誇り常にチームメイトを完膚なきまでに叩きのめしていた若武者マックスでさえ、今年絶好調で開幕戦1−2フィニッシュのフェラーリ2人の敵ではなく予選は3位どまりか……と思っていたところに、メキシコ人セルジオが誰よりも速いタイムを叩き出したのですから、これはもうすごい快挙です。

さらにこれぞ超番狂わせ! という出来事が。
あのシューマッハの記録も塗り替え、史上最強のチャンピオンと言われるルイス・ハミルトンが……、
昨年の最終戦でマックスに敗れるまで長年無敵を誇ったメルセデスのルイス・ハミルトンが……、
アフリカ系アスリートへの授与に反対する声をも撥ね除け、女王陛下からナイトの爵位を贈られたルイス・ハミルトンが……、
何年もの間、常に予選トップの座を争い続けていた王者ルイス・ハミルトンが……、
なんと予選Q1(一回目の予選)で敗退し、16位スタートという驚き!
一方でメルセデスチームに加わったばかりのジョージ・ラッセルは6位と、チームメイトにまで大きく離されてしまいました。

今年のF1は大幅にレギュレーションが変わり、去年は全戦最下位だったハースが入賞圏内に入るようになった一方、名門マクラーレンはいいとこなし。フェラーリが久々の速さを見せつけているとは言え……。
去年はまったく他を寄せ付けなかったマックスとルイスの二人が、同じマシンを駆るチームメイトに敗れると誰が想像したか? これこそ番狂わせ。
これは私の個人的な意見ですが、マックスもルイスも、クイックな挙動のマシンをねじ伏せるように手懐ける天才肌のタイプ。そんな二人と違って、丁寧にマシンをコントロールするセルジオやジョージのスタイルが、今年のF1のスタイルに合っているんじゃないか? とも思えるのです。
しかし天才の二人はいずれ定位置のトップの座に戻って来るでしょう。

そう言えば、大相撲は関脇の若隆景が初優勝!
新関脇の優勝は86年ぶりだとか?

明日(現地時間は今日)はアカデミー賞の授賞式ですが、ここでも番狂わせはあるのでしょうか?

私の小説も番狂わせじゃなく、出版社や読者の皆さんのニーズに合うような定位置(笑)を期待したいところですが、それにはもっと腕を磨き、もっと面白い話を書けるように進化しないと。

非公開作品ばかりではなく、連載中の作品もこれからは少しずつ書き進めてまいります。
F1レーサーとはかけ離れたゆったりとしたペースになるとは思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。


老人は死なず、番狂わせを期待するよりも先ずは努力あるのみ
(でも努力って苦手なんだよなぁ……とため息をつく)
(2022.3.27)
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