きっとまた、会いに来るから
文字数 1,252文字
病院で意識不明となっているおばあちゃんの、
まだその体にとどまっている魂を
誰の目にも分かるように実体化、視覚化させて、
フランケンシュタインに会わせる
二人の会話に口を挟むような野暮な真似はすまいと
心に決めていた
ついつい横からカットインしてしまった。
神が創った人間ではない、
人が造った人間を受け入れてくれるかどうかは、
天国サイドの裁量次第になるのかもしれない。
それは愛倫 の願いなのかもしれない。
到底他人事には思えなかった。
おそらく自分もいつか
慎之介との別れの日が来るだろう。
こちらの人間と自分達では
寿命が絶望的に違い過ぎるのだから。
自分の寿命が後どれぐらいあるのかは分からない。
明日死ぬかもしれないし、
またこれから千年生きるのかもしれない。
それでも、普通にいけば
少なくとも、後数百年は生きているのはないだろうか。
愛した人間の男たちを
看取り続けるのがサキュバスの宿命とは言え、
それを思うと