神の濡れ衣を晴らす
文字数 2,180文字
薄ら笑いを浮かべる
天使等は自分達の異変に焦っている。
一神教を名乗っている以上、
例え、異世界であろうが、
併行世界であろうが、異次元であろうが、
神は唯一の一柱でなければならない、
それが一神教に関わる者達のルール。
まずはこの世界での
神が置かれている状況から
説明をはじめた
口角を釣り上げ
悪魔的な微笑を浮かべる
それは美しくもあるが
やはりどこかに闇の眷属らしさがある。
三人の天使達は口々に罵った。
人間がいなければ
神も悪魔もサキュバスも存在し得ない筈という
自らの信条に基づいて、
概念的な決着を目論んでいたのだが、
天使達にはどうにも解せないらしい。
深呼吸をする愛倫 。
――淫夢 ・攻
その言葉と共に歪む空間。
力が弱まっている天使達は
自らが心に抱く神に痴態を晒しはじめる。
神に自らお仕置きを懇願するドMな天使、
それが彼等の欲望ということになるのか。
その後、今回の問題を起こした天使達は
許しを請う為に、一神教の神の元へと逃げて行った。
それが慎之介と
その場に居た死神は
サキュバスである
人間の魂が見える者同士として、
死神とはこの先も長い付き合いになるだろう、
そう言って苦笑する愛倫 だった。