第19話 アマミチューの小島

文字数 500文字

 ”神の島”と言うと久高島を思いますが
 海中道路の先にある浜比嘉島もそう言われます
 琉球の開闢神話と言うとアマミキヨが久高島に
 降りたったところから始まったとされますが
 浜比嘉島にもアマミチュー、シルミチューの二柱
 が降り立ち「その地に暮らし子を成した」と
 されます
 国産み神話の伊弉諾尊と伊弉冉尊を思ったのは
 私だけでしょうか?

 このアマミチューがアマミキヨと同一神とされ
 浜比嘉島のアマジンと言われる小島に
 アマミチューの墓があるとされます
 ところが
 看板に”アマミチューの墓”と書かれていますので
 この島が、そうであるかのような誤解を招きますが
 女神のアマミチューだけでなく
 男神であるシルミチューも祀られているようです
 島の案内板には”シルミチュー”と書かれた場所も
 別のところに存在しますが
 そこは、お墓ではなく二柱の住居跡とされています

 拝所から海を眺めると
 ハートロックのような岩が見え
 干潮の時には岩に触れることもできます

 両手を広げて肺いっぱいに空気を吸い込みます
 曇り空が割れて光が射してきました



※お墓や住居跡の話は
 もずく売りのおばーに教えてもらいました
 ありがとうございました




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