第6話 大石林山の前で20年なんて

文字数 355文字

大石林山
2億5000万年を遡る巨石の数々。

あれ?
以前来た時は ”金剛立林”? とか何とかだった気がして
案内していたおじさんに聞いてみると。
「そりゃ、随分昔だねー」

え?20年以上前かなぁ・・・だって。
ペンキのハゲたバリアフリーコースを作っていた頃?

何より、記憶と違って驚いたのは
駐車場からの施設まで運んでくれるバス。

僕らの思い出は
傾斜のキツイ未舗装の細いデコボコ道を
大きな車体の路線バスが、道幅をいっぱいに使って
上下に激しく揺れながら駆け登っていく姿と
舌をかまないよう注意された事。

そんな筈が
道路は舗装されて広がり、バスはキレイなマイクロバスに
「しゃべるな危険」と言われていたのに
運転手さんのガイドもついてた。

あまりの変化に驚いたけれど
2億5000万年前の巨石の前で
たかが20年
何を言ってるんだか!って気分で。
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