第13話 玉城の境界の門

文字数 363文字


たまたま立ち寄ったせいで、痛恨の思いに駆られたのが玉城城跡

木製の階段が通行止めになっており、本来の石積みの階段を登る
階段を新設するだけあって、雨の日には登れないような石段を足元に
注意しながら上がっていく
琉球石灰岩をくり抜いた城門が見える
石段から見上げると城門の向こうには青い空が広がる
手すりも何もない石段を
なぜだか怖さも感じずに登っている

城門という境界をくぐると、そこには祈りの場
城内は思いの外狭くて、小さな拝所以外には目立った史跡もない
僕には、霊能力の類はないから神様の姿は見えないけど
ここを訪れて良かったのは、わかった
斎場御嶽のように多くの観光客が踏み荒らす訳ではないから
ひっそりと残る気配に頭を垂れた

痛恨の理由は、後で琉球開闢七御嶽の一つだと分かったから
あの拝所は御嶽のそれだったのか
キチンと礼を尽くせなかったことが残念
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