第40話 てんぷらはディナーの前に?

文字数 431文字

「奥武島には美味しいてんぷら屋さんがある」
と、僕らが言ったので
彼女たちは「行った」と言う

大城さんの”アーサー”を楽しみにしてたのに
定休日だったらしい
中本さんに駆け込んだのに
注文書は片付けられていて
「もう、ココにあるだけ」しかなかった、って
てるさんに電話すると
「もう少しあるよ」と言うので
ようやく、”さかな”や”いか”も買えたらしい

店の前にテーブルもあったけど
せっかくだから
「夕日の沈む海を見ながら食べたい」って
「海岸沿いで食べるところを探したの」

「美味しい」と続く話をいったん止めて
「僕は、ランチの代わりにいいよ」って言ったけど
アチコーコーのてんぷらが無くなる時刻に
そんなにたくさん食べて大丈夫なの?

「晩御飯が食べられなくなるよ」と、言うと
彼女は、あっけらかんと
「お腹いっぱいになったけど、古宇利島まで戻るから」
続けて
「名護のいつもの店も定休日で、イオンの近くで食べました」

食べたてんぷらの量を聞くと、僕には無理だけれど
彼女たちが、エネルギッシュなのが理解できた

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み