第129話 担当さん・・君の名は

文字数 392文字

火災保険のお知らせが届いたと思ったら
保険屋さんから電話がくる

なんで保険料が上がるんだ?

と、素朴な疑問を抱きつつ
「今まで通りでいい」と考える妻の ”普通”

『私、イハと申しますが・・』

思わず聞き直した

『はい、伊賀の伊に波と言う字で伊波です』

保険に関係のない質問をしたようだ

『ああ、夫が沖縄出身で・・・』

常なら、保険屋さんからの電話なら1分で終了させる妻が
保険の話か何の話かわからないけれど長い間しゃべっている

電話の後で
「伊波とか言われたら、仕方ないやん」 と、話すのだが
「確かに、仕方ない」と思う僕が居る。

保険料が上がったのは、物価の上昇による再建築価格の高騰
じっくり聞いて最適解が出せたように思う
”お知らせ” を見直して、連絡するよう伝えた

妻が最後に言った
「今までの担当者を変えてん」
「え?そうなん」 
「イ・ハ さん。 せっかくだから、伊波さんになってもらった」

沖縄好きだから仕方ない。
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