第3話 下り階段の天久宮

文字数 308文字

赤い鳥居の向こうに本殿はなく、拝殿もない
そこに見えるのは剥き出しのコンクリート
事実、鳥居の奥にあるのは駐車場で
左脇に下りの細い階段がある。

ひとつ下ると本殿と社務所が現れた
お詣りを済ませて、もうひとつ下る階段に気がつく。

本殿の真下に御神体なのか?
誰かの拝所なのか?
そこには御嶽?があった。

前に見たテレビ番組で話していた言葉を思い出した
カチャーシーの手の位置について女性が話していた
「神様に対して踊るので、口の高さより手の位置は下げないんですよ」
そうなんだ! やはり芸能は神楽なんだ!と思ったものです。

ですが、この神社は口元どころか
足元の下に社務所や御嶽がある。
戸惑いながら
どことなく侘びながら、お詣りした天久宮でした。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み