第177話 ノロとユタを僕なりに考えた

文字数 958文字

 ウチは先祖にノロがいるので
 その言葉は昔から知っていましたが
 最近は
 色々な動画なんかで
 ”ノロ”や”ユタ”が紹介されているので
 多くの人に認知された存在になったと思います

 ”神の声を聞くノロ”だとか
 ”最強霊媒師ユタ”なんかの
 煽りサムネが多いように思いますが
 実際
 ”違い”ってどうなんだろう?

 ネット情報で得た知識と親族のノロ情報と
 動画の”ノロさん”や”ユタさん”の話す内容を
 チャンプルして僕なりに考えてみました

=ノロ=
 琉球王朝の施政に始まる”役職”名であると思います
 つまり
 神事を執り行うのが一義的で
 神の声を聞き、神に言葉を伝えるのは
 ノロでも
 できた人も居れば
 できなかった人も居るんじゃないかなと
 考えるようになりました
 霊能力の高い人がノロという役職に就くのではなくて
 施政者の身近に居て神事を執り行う役を与えられて
 「神様の声を聞くことができる」 なんて
 嘘みたいな”設定”なのではと思えます
 王朝の時代は
 神様側にも”声が聞ける人”が
 必要だったのではないでしょうか?
 もちろん、ノロの最高位である
 ”聞得大君”ほどになると
 相当・相応の霊能力を有していたと思いますが
 ”役職”であるノロの数ほど
 ”高い霊力のある人”の数が揃っていたのでしょうか?
 今でも、高い霊力の備わったノロの方は
 一定数居られるようで
 神様から
 その”血筋”に与えられた何かしらの使命を
 背負っておられるのだと思います 
 そういう意味では
 神様に近い存在とも言えるでしょうか。

 =ユタ=
 ”役職”ではなく、”資格”のようなものを有している方
 ではないかと考えています
 つまり
 ・「霊が見える」であったり
 ・「神様の声が聞ける」であったり
 ・「過去や現在、未来の出来事を知る」ことができたり
 ・「悪霊を払う」ような事ができる人で
 施政のためでなく市井のためにいる人と言えます
 ユタになるには
 ユタの血筋の人であったり
 厳しい修行を積んで霊力を賜ったりした人
 であると思います。
 だから
 ユタとしてできる事の”個体差”や”得意分野”が
 明らかにあるような気がします

 個人的な意見ですが
 神様と話ができるノロの方は非常に少なく
 得意分野が細分化しているユタの方と
 お会いできる可能性の方が高いのではないかと考えます
 
 
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