第20話 シルミチューの杜

文字数 348文字

 アマミチューとシルミチューのお墓と伝わる小島は
 陽光が降り注いで潮風で浄められていくような
 心地よさを感じていましたが
 二柱が暮らしたとされる
 ”シルミチューの霊場”は随分と趣が違っていました

 入り口に鳥居があって神社のようですが
 長い階段を上がっても本殿は現れません



 二柱の住居跡とされる窪みがあるだけです
 洞穴のような窪みは参拝者に荒らされないよう
 柵が施されていましたが
 僕は
 長く柵の前に止まることができませんでした
 決して広くはない
 境内(と呼んで良いのかも分かりませんが)でも
 先に訪れた小島で感じた心地よさはなく
 何か生々しさを感じ怖くなりました

 当然
 僕個人の感覚による感想ですから
 人によっては
 心地よさを感じることもあるかも知れません

 浜比嘉島も”神の島”であろうと思います
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