『維摩経』を終えて  ~監修者のひとりごと

文字数 958文字

いかがでしたか?なんともクールな話の展開で、楽しんで頂けたのではないでしょうか?
仏教が固い、マジメなもの、と思っていらっしゃった方は、「仏教って、こんなのもありなの!?」と驚いて頂けたのでは?
 ヴィマラキールティという名前は「“(煩悩の)垢を離れた”と讃えられる人」といった意味で、彼は仏教を極めた一般人として、世間のいろいろなところ―酒場やとばく場などにも遊びに行って、みんなとワイワイやりながら娑婆の人情を知り、いつの間にか人々を教え導く「遠山の金さん」タイプの方だったようです。
『維摩経』は昔から人気のあるお経で、かの聖徳太子も解説書を書いていらっしゃいます。(ちなみに、聖徳太子が書いたお経の解説書は三つあり、あとの二つ『法華経』と『勝鬘経』も当ブログで取り上げる予定です。乞うご期待!)
 ネットでも『維摩経』はいろいろな方が紹介・現代語訳などされていますので、興味を持たれた方はお調べ下さいませ。

 さて、次回はもっとも有名で、もっとも人気のあるお経、『般若心経』です!
ちょっと大きな本屋に行くと、いつも20冊くらい『般若心経』の本がありますね、それも新刊が続々と出ていて…。
 まあ、それだけ多くの人が興味を持つ=売れるテーマなんでしょうね。
ただ、とても短いお経ではありますが、
「仏教に興味があるけど何も知らないから般若心経でも読んでみようか・・・」
という方にとって、本当に手頃なお経なのか?というと・・・???
短いだけに、簡単かというと、逆に舌足らずでもあるわけで…。
ですから解釈もその人の立場の数だけある、状況なのです。(大きく分けて密教系と禅宗系の解釈があり、その他に詩人やらビジネスマンやらみうらじゅんやら・・・)
また、短いお経なのに、ほとんど専門用語の羅列なので、多くの本がその言葉の解説だけで終わってしまっている実情です。
 監修者もこの『般若心経』には思うところがあり、私訳をいろいろ試みて参りました。
西川先生の解釈とは違って、あまり一般的な解釈でもないのですが、先生に許可を頂きまして、この場をお借りして、私訳を公開させて頂くことになりました!
先生には、
〉善良純心な英伸和尚らしくていいと思います。
とコメントを頂きました…(恥)

それでは、乞うご期待!!
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み