法蔵菩薩の修行 その2

文字数 596文字

修行者・ダルマーカラは
国を捨て
王位を捨て
この世の財産を捨て
あらゆるしがらみから離れて、

1 広く施すこと
2 戒を保つこと
3 辱めに耐えること
4 ひるむことなく努力を続けること
5 瞑想により精神を定めること
6 差別と分別を離れた智慧を開くこと
――これらの〈六つの行の完成(六波羅蜜多)〉を目指す修行をおこない
又、人々にも教えておこなわせたのでした。

そうして
〈数えることも出来ないほどの長い時の中〉で功徳を積み続け
成果をなして
〈身の徳〉を備え続けていったのです。


彼はみずからが生まれ変わった〈人や神々の世の中〉で
〈数知れぬ宝のごとき功徳〉を
おのずから生み出すことが出来ました。

それぞれ〈無数の人々や神々〉を教え導いて〈安らかな心境〉へと立たせて
〈この上ない正しい真実の道〉に留まらせたのです。
そうして
人々や神々を、“より高い境遇”へと生まれ変わらせたのでした。

“裕福な商人の在家信者”や、“血統の良い貴族”、あるいは“国王”や“世界王”とならしめ、
もしくは“六欲天の主神”に、はたまた“梵天の王”へさえ、導いたのでした。


〈すべての御仏たち〉に対しては
常に“衣服”と“食事”と“敷物”と“薬”とを供養して
その身を安楽にならしめて
〈尊敬の念〉を示したのでした。


このような功徳の数々は、とても語り尽くせるものではありません。
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