極楽浄土の瞑想 第六〈総観想〉

文字数 395文字

〈さまざまな宝石で飾られた国土〉の一つ一つの境界の上に
五百億の〈宝の楼閣(たかどの)〉があります。

〈楼閣〉のなかでは、無数の天人たちが音楽を演奏し、舞いを踊っています。
また
虚空には楽器が浮かんでおり
天界の〈宝の幢(はた)〉のように
打たないのにおのずと鳴っています。

これら
さまざまな音楽の中に
〈仏を念うこと、法を念うこと、比丘僧を念うこと〉の大切さを説いているのです。


このように観想出来た者を〈大きく極楽世界の宝樹と宝地と宝池を見る者〉と名付けます。
これが第六の瞑想たる〈総観想〉です。

もし、このように極楽に見(まみ)えることが出来れば
無量億劫ものあいだ積み重ねて来た〈極めて重い悪業〉が取り除かれ
命が尽きてから必ず極楽へと生まれ変わることが出来るでしょう。

これこそが〈極楽の正しい観法〉なのです。
このようでなければ、それらは〈邪法〉に過ぎません」
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