過去の53人の仏たち

文字数 1,416文字

仏陀はアーナンダにお告げになられた。

「昔々、はるか遠く、量り知れず、思いも及ばず、尽きることもないほどの宇宙の繰り返し以前に
錠光如来(「神聖なる捧げものとしての灯明」という名の仏)が苦行の末、世に誕生なされました。
如来は、量り知れない数の〈生きとし生けるものたち〉にその苦しみから〈解脱する法〉を教え導き
皆に〈道〉を得させて、それから自らも〈完全なる涅槃〉へと入られたのでした。

その次に世に現れた如来は「遍く行き渡る光(光遠)」という名でした。

その次の如来の名は「月の光」でした。

その次は「高貴なる栴檀の香り」という名の如来。
その次は「善なる山の王」という名の如来。
その次は「(世界の中心に聳える)須弥山を天の冠とするもの」という名の如来。
その次は「須弥山と等しき曜(かがやき)を持つ者」という名の如来。
その次は「月の姿」という名の如来。
その次は「正しい思念」という名の如来。
その次は「汚れなき者」という名の如来。
その次は「とらわれなき者」という名の如来。
その次は「神々しい龍」という名の如来。
その次は「夜の光」という名の如来。
その次は「安らかな明かりの頂点」という名の如来。
その次は「揺るがぬ大地」という名の如来。
その次は「瑠璃に輝く妙なる華」という名の如来。
その次は「瑠璃と金に輝く者」という名の如来。
その次は「黄金を蔵する者」という名の如来。
その次は「燃え盛る光明」という名の如来。
その次は「炎の本性をもつ者」という名の如来。
その次は「大地を生み出す者」という名の如来。
その次は「月の化身」という名の如来。
その次は「太陽の響き」という名の如来。
その次は「解脱の華」という名の如来。
その次は「厳かなる光明」という名の如来。
その次は「覚りの海を自在に用いる者」という名の如来。
その次は「水面(みなも)の光」という名の如来。
その次は「大いなる香り」という名の如来。
その次は「あらゆる汚れを離れた者」という名の如来。
その次は「憂い嘆きを捨てた者」という名の如来。
その次は「宝で出来た焔」という名の如来。
その次は「妙なる頂き」という名の如来。
その次は「勇ましく立つ者」という名の如来。
その次は「数々の功徳を備えて目覚めた者」という名の如来。
その次は「日と月を上回る光」という名の如来。
その次は「日と月を合わせた瑠璃の輝き」という名の如来。
その次は「この上もなき瑠璃の光」という名の如来。
その次は「最も上首たる者」という名の如来。
その次は「菩提の華」という名の如来。
その次は「月の明かり」という名の如来。
その次は「日の光」という名の如来。
その次は「華の姿の王」という名の如来。
その次は「水面(みなも)に映る月」という名の如来。
その次は「愚かな闇を除く者」という名の如来。
その次は「妨げを乗り越え続ける者」という名の如来。
その次は「清らかなる信」という名の如来。
その次は「善きさだめの者」という名の如来。
その次は「神通の威力ある者」という名の如来。
その次は「真理の智慧ある者」という名の如来。
その次は「神鳥(鸞)の歌声」という名の如来。
その次は「獅子の咆哮」という名の如来。
その次は「龍の轟き」という名の如来。

そしてその次は「世を治める者」という名の如来でした。


これら数々の仏たちは皆、ことごとく過去の方々です。
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