阿弥陀仏の四十八願 その6
文字数 1,375文字
〈極楽以外の仏国に住まう菩薩たちが阿弥陀仏の名前の文字を聞いて得られる利益についての誓願 1〉
第41願 私が〈仏の位〉を得た時に
〈他の国に住まう菩薩たち〉が皆、私の名前の文字を聞けば
〈信念と精進と念力と禅定と智慧の根(五根)〉が育ち、
〈それらの力(五力)〉が満ちて、仏となることが出来ますように。
もしもそれらの根や力が欠けてしまうならば、
私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。
第42願 私が〈仏の位〉を得た時に
〈他の国に住まう菩薩たち〉が皆、私の名前の文字を聞くことによって
ことごとく
〈善く名前の文字を分別して清らかとなり、とらわれのなくなった境地〉
という三昧を得ることが出来ますように。
この三昧の境地に常に留まって
心に一念、想い描いた瞬間に
〈量り知れず、想いも致せないほどの数々の仏たち・如来たち〉を供養することが出来ますように。
そして
敬って仏にお仕えしている最中に
この三昧が失われることがありませんように。
もしそれらが叶わないならば、
私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。
〈極楽以外の仏国に住まう生きとし生ける者たちが阿弥陀仏の名前の文字を聞いて得られる利益についての誓願〉
第43願 私が〈仏の位〉を得た時に
〈他の国に住まう生きとし生ける者たち〉が皆、私の名前の文字を聞いてから後にその命が尽(つい)えたとして、
それから生まれ変わった時には必ず“尊い高貴な家柄”に生まれますように。
もしそうならないのならば、
私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。
第44願 私が〈仏の位〉を得た時に
〈他の国に住まう生きとし生ける者たち〉が皆、私の名前の文字を聞いて
わくわくと踊りながら喜んで、仏を目指す求道者(菩薩)の修行を歩み出せますように。
そうして彼らが〈善いおこないの功徳の本となるもの〉を身につけることが出来ますように。
もしそうならないのならば、
私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。
〈極楽以外の仏国に住まう菩薩たちが阿弥陀仏の名前の文字を聞いて得られる利益についての誓願 2〉
第45願 私が〈仏の位〉を得た時に
〈他の国に住まう菩薩たち〉の中で、〈私の名前の文字を聞いた者〉が
ことごとく
〈普く、等しく至る〉
と名づけられる三昧を得て
この三昧の境地にとどまり続け、
仏となることの出来る日まで
いつでも〈量り知れず思いを至すことも出来ない数のみ仏たちと見(まみ)えること〉が出来ますように。
もしそうならないならば、
私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。
第41願 私が〈仏の位〉を得た時に
〈他の国に住まう菩薩たち〉が皆、私の名前の文字を聞けば
〈信念と精進と念力と禅定と智慧の根(五根)〉が育ち、
〈それらの力(五力)〉が満ちて、仏となることが出来ますように。
もしもそれらの根や力が欠けてしまうならば、
私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。
第42願 私が〈仏の位〉を得た時に
〈他の国に住まう菩薩たち〉が皆、私の名前の文字を聞くことによって
ことごとく
〈善く名前の文字を分別して清らかとなり、とらわれのなくなった境地〉
という三昧を得ることが出来ますように。
この三昧の境地に常に留まって
心に一念、想い描いた瞬間に
〈量り知れず、想いも致せないほどの数々の仏たち・如来たち〉を供養することが出来ますように。
そして
敬って仏にお仕えしている最中に
この三昧が失われることがありませんように。
もしそれらが叶わないならば、
私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。
〈極楽以外の仏国に住まう生きとし生ける者たちが阿弥陀仏の名前の文字を聞いて得られる利益についての誓願〉
第43願 私が〈仏の位〉を得た時に
〈他の国に住まう生きとし生ける者たち〉が皆、私の名前の文字を聞いてから後にその命が尽(つい)えたとして、
それから生まれ変わった時には必ず“尊い高貴な家柄”に生まれますように。
もしそうならないのならば、
私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。
第44願 私が〈仏の位〉を得た時に
〈他の国に住まう生きとし生ける者たち〉が皆、私の名前の文字を聞いて
わくわくと踊りながら喜んで、仏を目指す求道者(菩薩)の修行を歩み出せますように。
そうして彼らが〈善いおこないの功徳の本となるもの〉を身につけることが出来ますように。
もしそうならないのならば、
私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。
〈極楽以外の仏国に住まう菩薩たちが阿弥陀仏の名前の文字を聞いて得られる利益についての誓願 2〉
第45願 私が〈仏の位〉を得た時に
〈他の国に住まう菩薩たち〉の中で、〈私の名前の文字を聞いた者〉が
ことごとく
〈普く、等しく至る〉
と名づけられる三昧を得て
この三昧の境地にとどまり続け、
仏となることの出来る日まで
いつでも〈量り知れず思いを至すことも出来ない数のみ仏たちと見(まみ)えること〉が出来ますように。
もしそうならないならば、
私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。