極楽浄土の瞑想 第七の導入〈無量寿仏の顕現〉

文字数 598文字

仏陀はアーナンダとヴァイデーヒーの二人に向かってお告げになられた。

「あなた方は、それぞれの立場で明らかにお聞き下さい。
忘れないようにはっきりと聞いて、よくよくこのことについて思念なさって下さい。

〈仏たる私〉は
まさにあなた方のために〈苦しみを取り除く方法〉を
こまやかに分けて詳しく説き示しましょう。
あなた達はこの法をしっかりと記憶し、心に保持して
広く人々のために同様に分けて解説なさって下さい。」

この言葉を語り終えるや否や

無量寿仏が現れる!

観世音・大勢至の二大菩薩をそれぞれ左右に従えて
空中にお立ちになっていらっしゃる…。

その御身体からは
光明があまりに烈しく溢れ出すので
つぶさに見ることも出来ないのだ。
百千もの〈閻浮檀金(エンブダンゴン・質の良い赤黄色の金)〉を合わせたとしてもこのようではあるまい。


ヴァイデーヒーは無量寿仏にお会い出来て感極まり
その体を地面に投げ出して無量寿仏の御足を礼拝し奉った。

それからヴァイデーヒーは釈迦仏に向き直ってお尋ねした。

「世尊よ
私は今、世尊のお力によって
無量寿仏様、お二人の大菩薩様とお会いすることが出来ました。

しかし世尊にお会い出来ない未来の人々は
一体どのようにすれば無量寿仏様たちのお姿を観ることが出来るのでしょうか?」

そして
ヴァイデーヒーの問いかけに対して、仏陀は語り始めたのだった。
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