ジャンブー島その12 〈アノクダツ龍王〉
文字数 552文字
仏陀は言葉を続ける。
「どうしてこの〈龍王〉は〈アノクダツ(無悩熱)〉と呼ばれるのか。
それは、〈ジャンブー島に住む他の龍王たち〉が悩まされる“3つの患い事”から解放されているからである。
その3つとは、
1、〈他の龍王たち〉は灼熱の風や熱砂に傷められ、皮から肉、骨の髄まで焼かれて苦しむが、
この冷涼な池に住まう〈アノクダツ龍王〉には、そのような患いはない、ということ。
2、〈他の龍王たち〉は時として吹き荒れる暴風によって、その住まいはおろかその宝飾・衣服をも剥ぎ取られるが、
高山に住まうこの〈アノクダツ龍王〉には、そのような患いはない、ということ。
3、〈他の龍王たち〉はその住まいでくつろいで楽しんでいる最中であっても、
“時として乱入して来る〈大きな金翅鳥〉によってつかまって食べられるかもしれない”という恐怖がつきまとうが、
〈金翅鳥〉が
“この〈龍王〉のことをとらえて食べよう”と考えるだけで絶命してしまうので、
〈アノクダツ龍王〉には捕食されるかもしれないという患いもない、ということ。
これら“3つの患い事”がないからこそ、〈アノクダツ龍王〉と呼ばれるのだ。
この“〈龍王〉の住まう池”であるからこそ、池の名も〈アノクダツ池〉と名付けられている。」
「どうしてこの〈龍王〉は〈アノクダツ(無悩熱)〉と呼ばれるのか。
それは、〈ジャンブー島に住む他の龍王たち〉が悩まされる“3つの患い事”から解放されているからである。
その3つとは、
1、〈他の龍王たち〉は灼熱の風や熱砂に傷められ、皮から肉、骨の髄まで焼かれて苦しむが、
この冷涼な池に住まう〈アノクダツ龍王〉には、そのような患いはない、ということ。
2、〈他の龍王たち〉は時として吹き荒れる暴風によって、その住まいはおろかその宝飾・衣服をも剥ぎ取られるが、
高山に住まうこの〈アノクダツ龍王〉には、そのような患いはない、ということ。
3、〈他の龍王たち〉はその住まいでくつろいで楽しんでいる最中であっても、
“時として乱入して来る〈大きな金翅鳥〉によってつかまって食べられるかもしれない”という恐怖がつきまとうが、
〈金翅鳥〉が
“この〈龍王〉のことをとらえて食べよう”と考えるだけで絶命してしまうので、
〈アノクダツ龍王〉には捕食されるかもしれないという患いもない、ということ。
これら“3つの患い事”がないからこそ、〈アノクダツ龍王〉と呼ばれるのだ。
この“〈龍王〉の住まう池”であるからこそ、池の名も〈アノクダツ池〉と名付けられている。」