世自在王仏と法蔵菩薩

文字数 417文字

そして
その次の仏は「自在なる世界の王(世自在王)」という名でした。

この仏は
「真如から来た人」
「供物を捧げるにふさわしい人」
「遍く正しい覚りを得た人」
「世間について深く理解している人」
「この上もない大士」
「人々を調え制御する偉人」
「神々と人々の師」
「目覚めた人」
「世に尊き方」
と讃えられました。


この仏のもとに、一人の国王が訪れました。
仏の説法を聞いて心から喜び、仏の道の楽しみを胸に懐いて
〈この上もなく正しい真実の道〉を求める決意をおこしたのでした。

そして自らの国を棄て
王位も譲って修行の道へと入り
沙門となり

「法蔵(真理を宿す者)」

と名乗りました。

その才能、素質も高く、勇気もあり、物事の道理にも明らかで
世間の人々を遥かに超えた、抜きん出た存在でした。


その法蔵菩薩が「世自在王如来」のみもとを訪れて
最高の敬いを示して礼拝をおこない

美しい歌でもって

御仏を讃えます。
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