阿弥陀仏の四十八願 その3

文字数 1,537文字

〈極楽の誰もが32相を備え、人格が円満となる誓願〉

第21願 もしも私が〈仏の位〉を得られる時に至って
      私の国に住まう神々であろうが、人々であろうが、
      そのことごとくが〈偉大なる人物が備えている32の特徴〉を身に備えていないのならば
      私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。


〈他の仏国から来た菩薩たちが、大菩薩たちを除いて極楽の後には必ず仏となる誓願〉

第22願 もしも私が〈仏の位〉を得た時に
      〈他の仏の国々に住まう諸々の菩薩たち(自分のためだけでなく、他の人々を救うためにも覚りを求める者)〉が私の国に生まれ来たったのならば
      最終的には必ず〈一生補処・いっしょうふしょ(菩薩の最高位で、この一生の後は仏となると決まっている者)〉の位へと至らしめましょう。
      もしそうならないならば、私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。
      
      ただし、その〈菩薩自身の本願〉によって自在に生きとし生けるものたちを導こうと考えて
      “数々の誓いを鎧のように身にまとい、功徳の根本たる善行を積み上げる者”。
      “一切の生き物を救うために諸々の仏たちの国を渡り歩き、〈菩薩行の修行〉をしながら十方世界の諸仏・如来の供養を続ける者”。
      “大河の砂粒の数ほどの量り知れない生き物たちの迷いの目を開き、〈この上もなき正しい真実の道〉へと導き、歩ましめるために、
      並居る菩薩たちの修行をはるかに超えて数々の修行の境地を昇りつめてゆく〈普賢菩薩の慈悲・精進の功徳〉を習い修める者”
      は除きます。


〈極楽の菩薩たちの備えるべき特徴についての誓願〉

第23願 もしも私が〈仏の位〉を得られる時に至って
      〈私の国に住まう菩薩たち〉が、
      仏となった私の〈神力〉を受けて
        諸々の仏たちを供養するために
        “朝食後から昼食までの間に遍く〈数え切れず量り知れないほどの仏たちの国々〉へと行くこと”が出来ないのならば
      私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。

第24願 もしも私が〈仏の位〉を得られる時に至って
      〈私の国に住まう菩薩たち〉が、
      諸々の御仏たちの御前において“自分自身の積み上げた功徳の根本を示そう”として「様々な供養の道具」を望んだ時に
      その「想い描いた通りの道具」が現れないのならば
      私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。

第25願 もしも私が〈仏の位〉を得られる時に至って
      〈私の国に住まう菩薩たち〉が、
      〈一切智(仏の持つ目覚めた智慧。「空」の立場に立った智慧=般若波羅蜜)〉を理解し、
      身につけて広く説き示すことが出来ないならば
      私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。

第26願 もしも私が〈仏の位〉を得られる時に至って
      〈私の国に住まう菩薩たち〉が、
      〈壊すことのできないダイヤモンド(金剛)のような体を持つナーラーヤナ神(いわゆる「金剛力士」。もと、ヒンドゥー教の最高神のひとり、ヴィシュヌ神の別名。)〉
         と同様の健康な身体を持たないのならば
      私は誓って〈この上なく正しい覚り〉を完成させて〈仏〉となることはありません。
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