般若心経について、少しばかり  ~監修者のひとりごと

文字数 815文字

いかがでしたか?もっともポピュラーなお経、『般若心経』ですが、
その内容の解釈は“「空だ、無だ」のごり押し”が多くて、
“〈般若菩薩さま〉を讃えるマントラ(真言)を説くお経”という解釈はあまりポピュラーじゃないようですね…。
〈般若菩薩〉は〈般若波羅蜜多仏母〉とも呼ばれ、「あらゆる仏を生み出した母なる智慧の女神である」と言われています。
人によっては、「あらゆる仏の母である女神」という説明に抵抗を覚えるかも知れません。
その場合には、「人智を越えた叡智を悟って、はじめて仏となることができる」「その叡智を般若波羅蜜多と呼び、その人格化したものが般若波羅蜜多仏母である」と、とりあえず理解してみるといいのかもしれません。
 〈方便(悟りへと導く方法)〉が男性原理として考えられるのと対称的に、〈(悟りそのものに開いてゆく)智慧〉は女性原理や母性原理と考えられています。ですから「仏母」と呼ばれるのでしょうね。
 そういえば、日本でも「知恵ちゃん」といえば女の子だし、ヨーロッパでも「ソフィア・ゾフィー(ギリシア語が起源で智慧を表す)」といえば、やはり女性の名前になりますね!なんだか不思議・・・

 さて、次回も番外編、『延命十句観音経』を編集者の訳業で紹介致します。
そもそも、西川先生の考えておられる当ブログにて公開予定の経典には、このお経は含まれておりません。
 前回の『般若心経』と、次回の『延命十句観音経』、この二つのお経は、私が現在お世話になっている鎌倉長谷寺で執り行われている写経で用いられており、たまたま訳してみたものなのですが、西川先生に許可を戴き、ここに公開することとなりました!
 短くて唱えやすいだけではなくって、非常にご利益があらたかなお経だ、と言われていますよ!
是非、味わって口ずさんで頂きたいお経です!
ただ、ご利益を授かるには、千回単位で唱えないといけないらしいですが…。

では、乞うご期待!
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み