ジャンブー島その9 〈ウツゼンナ湖〉

文字数 552文字

〈“大樹王”たるジャンブー〉は、
幹回りが7ヨージャナ(約49km)、枝葉の広がりが50ヨージャナ(約350km)四方にもなる。

そしてこの〈ジャンブー島〉には、様々な樹木の林が広がっている。
〈アンバラ(綿・サフラン)〉、〈エンバ(充満)〉、〈ジャラ(年老いた)〉、〈ターラ(美少年/馬)〉、〈ナターラ(舞踏)〉、
〈栴檀〉、〈葦〉、〈竹〉、〈解脱華〉、〈タラーリ(黄鉄鉱)〉、〈ガヤ(繁栄)〉、〈葡萄〉など、
37種の樹木の林があり、いずれも50ヨージャナ四方の広がりを持つのだ。

〈ジャンブー島〉には、このほかに花の咲く池がある。
赤蓮華池、黄蓮華池、白蓮華池で、それぞれが50ヨージャナ四方の大きさであり、それらの中には毒蛇たちがうごめいている。

〈ジャンブー島〉にはこのほかに〈ウツゼンナ(手のひら)〉という大きな塩湖がある。
この湖の底には〈“転輪聖王”の歩むべき道〉がある。
〈道〉の広さは12ヨージャナ(約84km)。
この〈道〉は七重の塀と七重の玉垣に囲まれ、七重の薄絹で覆い隠され、七重の並木によって飾られている。
これらはすべて七宝で出来ているのだ。
〈ジャンブー島〉に“転輪聖王”が出現する時には、この〈ウツゼンナ湖〉の水は自然に干上がって、
この〈道〉が現れることとなる。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み