別れ(4)
文字数 392文字
──誰……?
『ボク』
──え……? あっ……流風くん……!
──もう……心配してたんだよ。
──よかった……元気で……。
『ボクはいつだって元気だよ』
──ねえ、顔、見せてくれないの?
『ボクが見えないの?』
──うん……そっか……わたし、もう……消えるから……。
『比呂ちゃん、おいで。こっちだよ』
その声と一緒に、わたしの右手だけに、あたたかな感覚が広がる。
──さっきまで、なにも感じなくなってたのに……。
──ねえ、今……流風くんが手をにぎってくれてるの?
『そうだよ』
──ありがとう……ひとりでとっても心細かったんだ……。とっても……。
──最後に……流風くんに会えてよかった……。
『また会えるよ』
──また……会えるの……?
『きっと いつか どこかで』
『ボク』
──え……? あっ……流風くん……!
──もう……心配してたんだよ。
──よかった……元気で……。
『ボクはいつだって元気だよ』
──ねえ、顔、見せてくれないの?
『ボクが見えないの?』
──うん……そっか……わたし、もう……消えるから……。
『比呂ちゃん、おいで。こっちだよ』
その声と一緒に、わたしの右手だけに、あたたかな感覚が広がる。
──さっきまで、なにも感じなくなってたのに……。
──ねえ、今……流風くんが手をにぎってくれてるの?
『そうだよ』
──ありがとう……ひとりでとっても心細かったんだ……。とっても……。
──最後に……流風くんに会えてよかった……。
『また会えるよ』
──また……会えるの……?
『きっと いつか どこかで』