重ねた肌(二)
文字数 2,468文字
「んっ、あ、あぁ……」
世良の敏感な部分を擦 りながら水島はふと考えた。寝た相手に丁寧に前戯してやったことなど過去に有っただろうか?
いつもは自分の欲求優先で相手のことなど思い遣らない。今だって本音を言うとすぐにでも世良にブチ込みたい。彼女の身体の奥を泡立つくらい搔き回してやりたい。
だがそれ以上に、頬を染めて切ない吐息を漏らす愛しい恋人につらい思いはさせたくなかった。自分との「初めて」を良い記憶にして欲しい。
水島は必死に暴走しそうな己の性衝動と戦っていた。
つぷっ。
時間をかけて充分に湿らせてから、水島の右手人差し指の先が、世良の体内へついに侵入を開始した。
「あっ……」
狭い。子宮を不浄なものから守る為にぴったりくっ付いていた肉ひだ。それをゆっくりと優しく押しのけて、水島は人差し指を根本まで沈めた。
「くぅっ」
指がたった一本貫通しただけでも世良は痛そうだった。顔を顰 めた彼女に水島はキスをした。
濃厚な口づけ。世良の意識を口元へ分散させて下半身の負担を減らした。
「ん……ん……」
キスを交わしながら指を動かして体内をほぐす。人差し指への圧迫感が薄れていくまで焦らずに。
ちゅるる、ちゅく、ちゅっ。
いやらしい水音に水島は舌なめずりした。もう少ししたらここに自分のモノが入るのだ。時折突起もいじり、痛みだけではなく快感も織り交ぜて愛撫した。
「はぁ……はぁ、ああっ」
世良が水島へしがみ付いた。頃合いだ。世良は水島のモノを欲しがっている。水島ももはや限界だった。
ぬちゅっ。
水島は指を抜き、その右手で自身のモノを握って世良の恥部へ宛 がった。
「……いくよ、セラ」
セラはしがみ付いた姿勢で頷いた。心の準備はできていた。
ズ……。
「!?」
指で慣らした後だというのに、凄まじい激痛が世良の股間を襲った。
ズズ……。
こむら返り? この痛みはそれに一番近いだろうか。とにかくその強烈な痛みがデリケートな箇所で発生していた。
鈍痛を伴い身体が引き裂かれている! 世良は叫びそうになったが、歯を食いしばって悲鳴を嚙み殺した。
ズズズズッ!
「入っ……た。全部入ったよ、セラ」
水島の宣言で、世良は彼と完全に繋がったのだと知った。背中へ回す手に自然と力が入った。
水島も世良を抱きしめ返し、二人はまた口づけを交わした。
(私の中……コハルさんでいっぱいになってる……!)
アソコがジンジンする。頭もガンガンする。だが心が温かい。好きになった相手と一つになれた。
世良と同じ充足を水島も感じていた。
「セラ……大好きだよ」
首筋にキスをしながら、水島は腰を動かし始めた。
「あ、ああっ……!?」
引き攣 るような刺激が体内に広がった。
「ああっ、うあっ」
声が自然と出てしまう。
水島によってズンズンと貫かれる身体。
「はあぁっ、ああ!」
「ああセラ! ……イイ、スゲェ気持ちイイ!」
互いの熱い吐息が交差した。頭の芯が痺れる。
欲望を制御できなくなった水島の腰の動きが速くなった。
「あああ! あああああ!」
大きな声が出てしまい、世良は自分の両手で口を押さえた。
これは痛み? 快感? 身体は悲鳴を上げているのか悦んでいるのか。
痛いのは確実だ。だけど同時にヘソの下が疼 いてこそばゆい。
解らない。自分の身体がどうなっているのか解らない。
「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ」
荒い息を吐く水島の、厚い胸板が世良の目の前で上下している。その度に強力な攻撃が加えられて、世良はベッドに身体を打ち付けていた。柔らかい敷布団が無かったら痣ができていただろう。
「んんっ、ふぅっ」
手で塞いでも唇から僅かに声が漏れる。目には涙が滲んでいる。刺激は世良の思考の許容範囲を超えていた。
だというのに水島は、混乱している彼女へ更に腰を激しく打ち付けてきたのだった。
「はうぁっ!?」
驚いた世良が水島を確認すると、彼は捕食者の目つきで世良を見据えていた。あの獅子蛇のように。完全に理性が飛んでいる。
「こ、コハルさ……あうっ!」
もう彼には一切の手加減ができなくなっていた。世良の腰を両手で掴んで己の腰を叩き付けてくる。強く、速く。
「~~~~~~~~っ!」
激しい性交。ともすれば意識が飛びそうになる。しかし人の身体とは良く出来ているものだ、世良の脳は痛みの信号を消してくれた。
「あうっ、ああ、あっ」
邪魔な痛みが無くなったことで、自由となった快感の波が体内を征服し始めた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
(こ、これは何……? 身体の奥が熱い……!)
健康な十代後半の少女だ。世良にだって自慰行為の経験は有る。その際は乳首と股間への外部刺激でイッていた。
しかし現在、水島のアレが内部深くへ挿入されている。初めて味わう感覚に世良は戸惑っていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
(私は今、中で感じているんだ……)
気持ちがいい。その一方で怖い。身体が異様に熱い。まるで火が点いて燃え尽きてしまいそうな感覚に陥る。
「あうっ、ああっ、こ、コハルさん!」
気持ちいい。怖い。気持ちいい。腰を固定されて逃げられない状態で、容赦なく加えられる水島の攻撃。
「わた、私の身体、変です!」
水島の返事は無い。ただただ腰を動かして、摩擦によって生じる快感の波に完全に吞まれていた。
「駄目っ、もう駄目っ、怖い!!」
水島はやめなかった。止まれなかった。
「くあ、ああぁぁぁぁ~~~~っ!!!!」
きゅうううぅっ。中を締め付けながら世良は絶頂を迎えた。
「! うあっ……」
ドクンッ。
ぎゅうぎゅうに締め付けられた水島もまた、世良の中へ精を放出して果てた。
「……はぁ、はぁ、はぁ」
最後の一滴まで精液を出し切った水島は、世良の中からソレを引き抜いた。世良の愛液と、そして破瓜 の血で赤く照り光っていた。
(僕はセラとヤッたんだ……)
かつて無い快感と興奮。惚れた相手との性交がこれほどまでに良いものだとは。
(キミはもう僕のものだ。僕の女になったんだ)
潤む瞳でベッドに身を沈める世良を見下ろして、水島は満足そうに微笑んだ。
世良の敏感な部分を
いつもは自分の欲求優先で相手のことなど思い遣らない。今だって本音を言うとすぐにでも世良にブチ込みたい。彼女の身体の奥を泡立つくらい搔き回してやりたい。
だがそれ以上に、頬を染めて切ない吐息を漏らす愛しい恋人につらい思いはさせたくなかった。自分との「初めて」を良い記憶にして欲しい。
水島は必死に暴走しそうな己の性衝動と戦っていた。
つぷっ。
時間をかけて充分に湿らせてから、水島の右手人差し指の先が、世良の体内へついに侵入を開始した。
「あっ……」
狭い。子宮を不浄なものから守る為にぴったりくっ付いていた肉ひだ。それをゆっくりと優しく押しのけて、水島は人差し指を根本まで沈めた。
「くぅっ」
指がたった一本貫通しただけでも世良は痛そうだった。顔を
濃厚な口づけ。世良の意識を口元へ分散させて下半身の負担を減らした。
「ん……ん……」
キスを交わしながら指を動かして体内をほぐす。人差し指への圧迫感が薄れていくまで焦らずに。
ちゅるる、ちゅく、ちゅっ。
いやらしい水音に水島は舌なめずりした。もう少ししたらここに自分のモノが入るのだ。時折突起もいじり、痛みだけではなく快感も織り交ぜて愛撫した。
「はぁ……はぁ、ああっ」
世良が水島へしがみ付いた。頃合いだ。世良は水島のモノを欲しがっている。水島ももはや限界だった。
ぬちゅっ。
水島は指を抜き、その右手で自身のモノを握って世良の恥部へ
「……いくよ、セラ」
セラはしがみ付いた姿勢で頷いた。心の準備はできていた。
ズ……。
「!?」
指で慣らした後だというのに、凄まじい激痛が世良の股間を襲った。
ズズ……。
こむら返り? この痛みはそれに一番近いだろうか。とにかくその強烈な痛みがデリケートな箇所で発生していた。
鈍痛を伴い身体が引き裂かれている! 世良は叫びそうになったが、歯を食いしばって悲鳴を嚙み殺した。
ズズズズッ!
「入っ……た。全部入ったよ、セラ」
水島の宣言で、世良は彼と完全に繋がったのだと知った。背中へ回す手に自然と力が入った。
水島も世良を抱きしめ返し、二人はまた口づけを交わした。
(私の中……コハルさんでいっぱいになってる……!)
アソコがジンジンする。頭もガンガンする。だが心が温かい。好きになった相手と一つになれた。
世良と同じ充足を水島も感じていた。
「セラ……大好きだよ」
首筋にキスをしながら、水島は腰を動かし始めた。
「あ、ああっ……!?」
引き
「ああっ、うあっ」
声が自然と出てしまう。
水島によってズンズンと貫かれる身体。
「はあぁっ、ああ!」
「ああセラ! ……イイ、スゲェ気持ちイイ!」
互いの熱い吐息が交差した。頭の芯が痺れる。
欲望を制御できなくなった水島の腰の動きが速くなった。
「あああ! あああああ!」
大きな声が出てしまい、世良は自分の両手で口を押さえた。
これは痛み? 快感? 身体は悲鳴を上げているのか悦んでいるのか。
痛いのは確実だ。だけど同時にヘソの下が
解らない。自分の身体がどうなっているのか解らない。
「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ」
荒い息を吐く水島の、厚い胸板が世良の目の前で上下している。その度に強力な攻撃が加えられて、世良はベッドに身体を打ち付けていた。柔らかい敷布団が無かったら痣ができていただろう。
「んんっ、ふぅっ」
手で塞いでも唇から僅かに声が漏れる。目には涙が滲んでいる。刺激は世良の思考の許容範囲を超えていた。
だというのに水島は、混乱している彼女へ更に腰を激しく打ち付けてきたのだった。
「はうぁっ!?」
驚いた世良が水島を確認すると、彼は捕食者の目つきで世良を見据えていた。あの獅子蛇のように。完全に理性が飛んでいる。
「こ、コハルさ……あうっ!」
もう彼には一切の手加減ができなくなっていた。世良の腰を両手で掴んで己の腰を叩き付けてくる。強く、速く。
「~~~~~~~~っ!」
激しい性交。ともすれば意識が飛びそうになる。しかし人の身体とは良く出来ているものだ、世良の脳は痛みの信号を消してくれた。
「あうっ、ああ、あっ」
邪魔な痛みが無くなったことで、自由となった快感の波が体内を征服し始めた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
(こ、これは何……? 身体の奥が熱い……!)
健康な十代後半の少女だ。世良にだって自慰行為の経験は有る。その際は乳首と股間への外部刺激でイッていた。
しかし現在、水島のアレが内部深くへ挿入されている。初めて味わう感覚に世良は戸惑っていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
(私は今、中で感じているんだ……)
気持ちがいい。その一方で怖い。身体が異様に熱い。まるで火が点いて燃え尽きてしまいそうな感覚に陥る。
「あうっ、ああっ、こ、コハルさん!」
気持ちいい。怖い。気持ちいい。腰を固定されて逃げられない状態で、容赦なく加えられる水島の攻撃。
「わた、私の身体、変です!」
水島の返事は無い。ただただ腰を動かして、摩擦によって生じる快感の波に完全に吞まれていた。
「駄目っ、もう駄目っ、怖い!!」
水島はやめなかった。止まれなかった。
「くあ、ああぁぁぁぁ~~~~っ!!!!」
きゅうううぅっ。中を締め付けながら世良は絶頂を迎えた。
「! うあっ……」
ドクンッ。
ぎゅうぎゅうに締め付けられた水島もまた、世良の中へ精を放出して果てた。
「……はぁ、はぁ、はぁ」
最後の一滴まで精液を出し切った水島は、世良の中からソレを引き抜いた。世良の愛液と、そして
(僕はセラとヤッたんだ……)
かつて無い快感と興奮。惚れた相手との性交がこれほどまでに良いものだとは。
(キミはもう僕のものだ。僕の女になったんだ)
潤む瞳でベッドに身を沈める世良を見下ろして、水島は満足そうに微笑んだ。