藤宮と三枝
文字数 2,138文字
留守番役として寮に留まった藤宮は、レクレーションルームで備品のチェックをしていた。足りない物はまた学院警備室へ連絡し、補充を頼んでおかなくてはならない。
そんな彼の元を三枝菜々緒が訪れた。
「お、先生。診察お疲れさん。生徒達の容体はどうだった?」
「良くは無いね。七十人以上の生徒が不調を訴えてる」
三枝はコリをほぐす為に肩を回した。その度に彼女の豊かな胸元が揺れた。正直、それは藤宮にとって勘弁して欲しい光景だった。
藤宮はまだ三十代の男盛り。性欲だってそれなりに有る。しかし現在は任務の為に、一週間以上も女の園に閉じ込められている。
幸い彼はロリコンではないので問題を起こしていないが、それでも薄着の少女達の姿を見ると、雄の本能で性欲が搔き立てられてしまう。数日前の、ブラジャー無しの世良を目撃した時は特に危なかった。
個室である寮母室を使える時に自分で処理をしているが、今の彼は常に悶々とした状態なのだ。
「アハ、藤宮、アナタ溜まってんでしょ?」
藤宮が逸らした視線の意味を察して、三枝は楽しそうに挑発してきた。
「……解ってんなら胸元閉めろ淫乱」
「この程度で興奮するなんて、アハハ、何処の男子中学生よ」
既に一度関係を持った男女同士、物言いに全く遠慮が無かった。
「おい……!」
三枝がしなやかな指を藤宮の股間に伸ばした。久し振りに女の手に触れられたソレは、熱を持ち固くなった。
「んふ、すぐに勃 っちゃったね」
「こん畜生が……! この始末どうするんだよ」
「アタシが面倒見てあげよっか?」
「アンタは同じ男と何度も寝ない主義だろう?」
「大丈夫よ。アナタとはまだ一回だけだし、アナタは恋をしない主義みたいだからね」
「………………」
藤宮にはかつて妻子が居た。正確には、子供はまだ妻の胎 の中だった。海上自衛隊時代、藤宮が艦に乗って海に出ている間に、妊娠していた妻は暴走車に轢 かれてこの世を去ったのだ。
同時に失われた尊い二つの命。またそうなるのではないかと恐れ、藤宮は特定の誰かを愛することができなくなってしまった。
「先生だって、恋愛はしたくないんだろう?」
「そうよ。だから一人の男に長くは関わらない」
三枝は白衣のボタンを外して前をはだけた。そして柔らかい胸を藤宮の筋肉へ押し付けた。
「…………くそっ!」
三枝の腕を掴んで、藤宮は彼女を寮母室へ連れていった。後ろ手で扉を閉めて、内鍵を掛けたのは三枝であった。
悪戯っぽく笑う女医を抱きかかえて、藤宮は彼女をベッドへ寝かせた。しかし、
「駄目よ、アタシが上」
すぐにマウントポジションを奪われてしまった。
上になった三枝はスカートを脱いで生脚を披露した。藤宮が感想を漏らした。
「意外。絶対にガーターベルトでストッキング吊ってると思った。前はそうだったよな?」
「ストッキングってね、蒸れるのよ? 夏場は靴が臭くなっちゃうから、カバーソックス履いてるの」
カバーソックスとは、足の裏をなんとか覆えるくらいの浅い靴下のことである。これを使用すると素足に靴を履いているように見える。
ぷっと笑った藤宮に対して三枝は片眉を上げた。
「何よ? 色気が無いとか思ってる?」
「いや、気持ちは解るよ。俺らもブーツの蒸れに苦労してるから」
「ホント、この職業にはこの服装とか、そういう概念が面倒臭いよね」
喋りながらも三枝は藤宮のベルトを外し、藤宮に腰を浮かせてもらって、彼のズボンとボクサーパンツを膝まで下ろした。
「んふふふ、お久しぶり」
「そんなモンに挨拶するな」
すっかりそそり立っていた藤宮の肉棒を、三枝は躊躇 なく口に含んだ。
「…………んっ」
まずは舌で舐めあげ、そして強めに吸った。
「くそ……相変わらず上手いな……」
三枝は上目遣いで藤宮の反応を確かめながら、わざといやらしい音を立てて彼の固いモノを刺激した。
「あ……んん……」
早くも藤宮は三枝の口の中に射精しそうになった。それを察した三枝は止める為にキツめに指で握った。
「いてっ」
「何さっさと自分だけイこうとしてんのよ」
「仕方がねーだろ、女とするの久々なんだよ!」
「馬鹿、もう少し頑張りなさい」
三枝もショーツを脱いで下半身を露出した。そしてゆっくりと藤宮のモノを体内へ沈めていった。
ずぶ……ずぶ……。
「おい先生、生 でヤルのかよ……」
「アフターピル飲むから大丈夫。病気も持ってないよ。……あっ」
身体の一番深い部分に到達したようだ。三枝はニンマリとした。
「藤宮、簡単にイクんじゃないわよ?」
「それは約束できな……くっ」
返事が終わる前に三枝は腰を動かし始めた。
始めから激しく。
三十代後半に入ってもまだまだ美しい三枝の肉体が揺れた。
「あ、イイ。アナタの凄くイイ!」
「く、はぁっ……」
悦びの表情を浮かべながら、更に女医は腰の動きを早くした。
藤宮も便乗して下から腰を突き上げた。
「んあ、ああ」
「……ふっ、ふぅっ」
不規則にぶつかり合う男女の腰。
寮母室の隣の食堂へ、食料を取りに誰か生徒が来ているかもしれない。睦 み合う音が漏れ聞こえているかもしれない。
しかし藤宮と三枝は止まれなかった。我を忘れて快感を、互いの身体を貪 り合ったのだった。
男の熱い熱い精のほとばしりが、女の中へ注がれるまで。
そんな彼の元を三枝菜々緒が訪れた。
「お、先生。診察お疲れさん。生徒達の容体はどうだった?」
「良くは無いね。七十人以上の生徒が不調を訴えてる」
三枝はコリをほぐす為に肩を回した。その度に彼女の豊かな胸元が揺れた。正直、それは藤宮にとって勘弁して欲しい光景だった。
藤宮はまだ三十代の男盛り。性欲だってそれなりに有る。しかし現在は任務の為に、一週間以上も女の園に閉じ込められている。
幸い彼はロリコンではないので問題を起こしていないが、それでも薄着の少女達の姿を見ると、雄の本能で性欲が搔き立てられてしまう。数日前の、ブラジャー無しの世良を目撃した時は特に危なかった。
個室である寮母室を使える時に自分で処理をしているが、今の彼は常に悶々とした状態なのだ。
「アハ、藤宮、アナタ溜まってんでしょ?」
藤宮が逸らした視線の意味を察して、三枝は楽しそうに挑発してきた。
「……解ってんなら胸元閉めろ淫乱」
「この程度で興奮するなんて、アハハ、何処の男子中学生よ」
既に一度関係を持った男女同士、物言いに全く遠慮が無かった。
「おい……!」
三枝がしなやかな指を藤宮の股間に伸ばした。久し振りに女の手に触れられたソレは、熱を持ち固くなった。
「んふ、すぐに
「こん畜生が……! この始末どうするんだよ」
「アタシが面倒見てあげよっか?」
「アンタは同じ男と何度も寝ない主義だろう?」
「大丈夫よ。アナタとはまだ一回だけだし、アナタは恋をしない主義みたいだからね」
「………………」
藤宮にはかつて妻子が居た。正確には、子供はまだ妻の
同時に失われた尊い二つの命。またそうなるのではないかと恐れ、藤宮は特定の誰かを愛することができなくなってしまった。
「先生だって、恋愛はしたくないんだろう?」
「そうよ。だから一人の男に長くは関わらない」
三枝は白衣のボタンを外して前をはだけた。そして柔らかい胸を藤宮の筋肉へ押し付けた。
「…………くそっ!」
三枝の腕を掴んで、藤宮は彼女を寮母室へ連れていった。後ろ手で扉を閉めて、内鍵を掛けたのは三枝であった。
悪戯っぽく笑う女医を抱きかかえて、藤宮は彼女をベッドへ寝かせた。しかし、
「駄目よ、アタシが上」
すぐにマウントポジションを奪われてしまった。
上になった三枝はスカートを脱いで生脚を披露した。藤宮が感想を漏らした。
「意外。絶対にガーターベルトでストッキング吊ってると思った。前はそうだったよな?」
「ストッキングってね、蒸れるのよ? 夏場は靴が臭くなっちゃうから、カバーソックス履いてるの」
カバーソックスとは、足の裏をなんとか覆えるくらいの浅い靴下のことである。これを使用すると素足に靴を履いているように見える。
ぷっと笑った藤宮に対して三枝は片眉を上げた。
「何よ? 色気が無いとか思ってる?」
「いや、気持ちは解るよ。俺らもブーツの蒸れに苦労してるから」
「ホント、この職業にはこの服装とか、そういう概念が面倒臭いよね」
喋りながらも三枝は藤宮のベルトを外し、藤宮に腰を浮かせてもらって、彼のズボンとボクサーパンツを膝まで下ろした。
「んふふふ、お久しぶり」
「そんなモンに挨拶するな」
すっかりそそり立っていた藤宮の肉棒を、三枝は
「…………んっ」
まずは舌で舐めあげ、そして強めに吸った。
「くそ……相変わらず上手いな……」
三枝は上目遣いで藤宮の反応を確かめながら、わざといやらしい音を立てて彼の固いモノを刺激した。
「あ……んん……」
早くも藤宮は三枝の口の中に射精しそうになった。それを察した三枝は止める為にキツめに指で握った。
「いてっ」
「何さっさと自分だけイこうとしてんのよ」
「仕方がねーだろ、女とするの久々なんだよ!」
「馬鹿、もう少し頑張りなさい」
三枝もショーツを脱いで下半身を露出した。そしてゆっくりと藤宮のモノを体内へ沈めていった。
ずぶ……ずぶ……。
「おい先生、
「アフターピル飲むから大丈夫。病気も持ってないよ。……あっ」
身体の一番深い部分に到達したようだ。三枝はニンマリとした。
「藤宮、簡単にイクんじゃないわよ?」
「それは約束できな……くっ」
返事が終わる前に三枝は腰を動かし始めた。
始めから激しく。
三十代後半に入ってもまだまだ美しい三枝の肉体が揺れた。
「あ、イイ。アナタの凄くイイ!」
「く、はぁっ……」
悦びの表情を浮かべながら、更に女医は腰の動きを早くした。
藤宮も便乗して下から腰を突き上げた。
「んあ、ああ」
「……ふっ、ふぅっ」
不規則にぶつかり合う男女の腰。
寮母室の隣の食堂へ、食料を取りに誰か生徒が来ているかもしれない。
しかし藤宮と三枝は止まれなかった。我を忘れて快感を、互いの身体を
男の熱い熱い精のほとばしりが、女の中へ注がれるまで。