差し出された生贄(二)
文字数 2,134文字
「………………!!」
水島は迷うことなく杏奈の大きな胸の膨らみへ指を這わした。この直に触れる感じ、服の中に手を挿し込まれたのだ。少女のものとは違うゴツゴツした節を持つ男の手。それが無遠慮に胸をまさぐった。
「うわ、おっぱいデカイ。凄いね、風呂に入ったらお湯に浮くでしょ、コレ」
興奮した水島の息が杏奈の顔にかかった。目を閉じているので確認はできないが、至近距離に水島の顔が有るようだ。
彼は茜と芽亜理に見られていることを全く気にしていなかった。これから性行為に及ぼうとしているのに。宴の客人として、振る舞われたご馳走の味へ意識を集中していた。
「ハハハ、俺の手に収まらないよ。ねぇ、最後まではいってないにしろ、ここで男のアレを挟んだこと有る?」
顔を横へ逸らして、杏奈は卑猥な質問をする男から少しでも遠くへ逃れようとした。
乳房を弄ばれていると、ふと杏奈の腹に固いモノが当たった。
(やだっ、コレは……アレなの!?)
杏奈は薄目を開けて見た。ズボンの上からでも判るくらい、水島の股間が反応していた。男の性衝動を押し付けられた杏奈の身体は縮こまった。
「あ~駄目だ、久し振りなもんで余裕無いや。もう限界」
水島は杏奈の下半身から衣服を剝ぎ取った。そして自身のベルトを外しに掛かった。カチャカチャという音が杏奈の恐怖心を駆り立てた。
「……くぅっ!?」
前触れ無くずぶりと、男の太い人差し指が杏奈の中へ侵入を果たした。
「狭いね~。指一本がやっとだよ、流石は処女」
「痛いっ、痛いです……」
指を動かされないように、杏奈は左手で水島の手を掴んだ。が、簡単に振り払われた。
(私……これから本当にヤラれるんだ。怖い、セラ、怖いよ……!)
脳裏に浮かんだのはマイペースな親友の顔だった。楽しい時も落ち込んでいる時も変わらない世良。その態度に呆れることも有ったが、救われることも多々有った。
「まぁ最初は痛いだろうけど、だんだん慣れるって言うからさ。キミももっとリラックスして」
杏奈の両脚は水島によって大きく開かれた。
「いっくね~」
まだ準備のできていない杏奈へ、水島の欲望の塊が宛 がわれた。いよいよその時が来たのだ。
(嫌だ、嫌だ、嫌ぁぁぁぁ!!)
ズッ。
入ったのは先だけだったが、刃物で刺されたような痛みが杏奈の下半身に走った。耐えきれずに彼女は悲鳴を上げた。
「キャアァッ……」
最後まで叫べなかった。水島の手で口を塞がれたからだ。
「……駄目だよ? 大きな声出したら隣りの部屋に聞こえちゃうでしょ? またぶたれたいの?」
そして水島は杏奈の腰を少しベッドから浮かせると、そそり立つソレを根本まで挿入したのであった。
ズンッ!
「ふぐうぅっ!!」
指とは段違いの太い物質が杏奈の身体を貫いた。激痛は脳まで痺れさせた。
「ハハ、狭い、めっちゃ締め付けてくる……」
破瓜 の痛みで身をよじる杏奈に一切の気遣いをせず、水島は己の快楽の為に腰を動かした。
「ぐぅっ、うう、ふうぅっ……」
口を塞がれて犯される杏奈から芽亜理は目を背けた。流石の茜も同じ女として自分と杏奈を重ねてしまったのか、顔を顰 めて向かいのベッドから立ち上がった。
「……私達はメアリの部屋へ行く。田町、終わったらシーツを交換しておくのよ」
そう言って茜は芽亜理を伴って部屋から出ていった。
「ふ、ふふ……。お嬢様は大胆な提案をするくせに、結果を見届ける勇気は無いようだね」
水島はそう皮肉った。腰を動かしながら、赤い顔になっている杏奈に尋ねた。
「息がずいぶん苦しそうだね? もう叫ばないと約束するなら手を外してあげるけど?」
杏奈は何度も頷いた。熱を持った手のひらが離れて、杏奈は急いで酸素を供給した。
「叫んだらぶつからね~」
水島は空いた両手で杏奈の身体を掴んで固定した。そして先程よりも激しく腰を打ち付けた。
「~~~~~~ッ!」
杏奈は必死に悲鳴を嚙み殺した。
「いいコだね。その調子」
痛い。痛い。痛い。快感とは程遠い刺激が絶え間なく与えられた。
「……………………」
パシッ。
気を失いそうになった杏奈は、水島に頬を打たれて覚醒した。
「駄目だよ落ちちゃ。つまんないでしょ?」
なんて酷い男だろう。恐怖と苦痛を散々与えておいて、意識を手放すことすら許してくれないなんて。
水島と繋がっている部分がヌルヌルと熱かった。摩擦を助ける為に愛液が分泌されたのか、破瓜で滲んだ血液か。
「はぁ、はぁ、はぁ」
徐々に痛みは緩和されていった。と言うよりも下半身の感覚自体が無くなっていった。
杏奈は自分の上で動く男をぼんやりと眺めた。もうどうでもいい。ただ早く終わって。それだけだった。
「いいね、その絶望の表情。そそられる」
水島は杏奈と唇を重ねた。閉じていた杏奈の唇を舌を使ってこじ開け、口内を舐めた。舌同士も絡め合わせた。
「ああ、イキそうだ……」
荒々しい息を吐きながら、水島は腰を早く動かした。
「くっ……」
水島は杏奈の右肩に嚙み付いた。そして抜かれた彼自身から、若干の血と交じり合った白い液体が杏奈の腹の上に飛び散った。
虚ろな瞳の杏奈は全てを受け入れた。この先、自分は茜の人形として生きるのだ。そう考えると諦めるしかなかった。芽亜理のように。
水島は迷うことなく杏奈の大きな胸の膨らみへ指を這わした。この直に触れる感じ、服の中に手を挿し込まれたのだ。少女のものとは違うゴツゴツした節を持つ男の手。それが無遠慮に胸をまさぐった。
「うわ、おっぱいデカイ。凄いね、風呂に入ったらお湯に浮くでしょ、コレ」
興奮した水島の息が杏奈の顔にかかった。目を閉じているので確認はできないが、至近距離に水島の顔が有るようだ。
彼は茜と芽亜理に見られていることを全く気にしていなかった。これから性行為に及ぼうとしているのに。宴の客人として、振る舞われたご馳走の味へ意識を集中していた。
「ハハハ、俺の手に収まらないよ。ねぇ、最後まではいってないにしろ、ここで男のアレを挟んだこと有る?」
顔を横へ逸らして、杏奈は卑猥な質問をする男から少しでも遠くへ逃れようとした。
乳房を弄ばれていると、ふと杏奈の腹に固いモノが当たった。
(やだっ、コレは……アレなの!?)
杏奈は薄目を開けて見た。ズボンの上からでも判るくらい、水島の股間が反応していた。男の性衝動を押し付けられた杏奈の身体は縮こまった。
「あ~駄目だ、久し振りなもんで余裕無いや。もう限界」
水島は杏奈の下半身から衣服を剝ぎ取った。そして自身のベルトを外しに掛かった。カチャカチャという音が杏奈の恐怖心を駆り立てた。
「……くぅっ!?」
前触れ無くずぶりと、男の太い人差し指が杏奈の中へ侵入を果たした。
「狭いね~。指一本がやっとだよ、流石は処女」
「痛いっ、痛いです……」
指を動かされないように、杏奈は左手で水島の手を掴んだ。が、簡単に振り払われた。
(私……これから本当にヤラれるんだ。怖い、セラ、怖いよ……!)
脳裏に浮かんだのはマイペースな親友の顔だった。楽しい時も落ち込んでいる時も変わらない世良。その態度に呆れることも有ったが、救われることも多々有った。
「まぁ最初は痛いだろうけど、だんだん慣れるって言うからさ。キミももっとリラックスして」
杏奈の両脚は水島によって大きく開かれた。
「いっくね~」
まだ準備のできていない杏奈へ、水島の欲望の塊が
(嫌だ、嫌だ、嫌ぁぁぁぁ!!)
ズッ。
入ったのは先だけだったが、刃物で刺されたような痛みが杏奈の下半身に走った。耐えきれずに彼女は悲鳴を上げた。
「キャアァッ……」
最後まで叫べなかった。水島の手で口を塞がれたからだ。
「……駄目だよ? 大きな声出したら隣りの部屋に聞こえちゃうでしょ? またぶたれたいの?」
そして水島は杏奈の腰を少しベッドから浮かせると、そそり立つソレを根本まで挿入したのであった。
ズンッ!
「ふぐうぅっ!!」
指とは段違いの太い物質が杏奈の身体を貫いた。激痛は脳まで痺れさせた。
「ハハ、狭い、めっちゃ締め付けてくる……」
「ぐぅっ、うう、ふうぅっ……」
口を塞がれて犯される杏奈から芽亜理は目を背けた。流石の茜も同じ女として自分と杏奈を重ねてしまったのか、顔を
「……私達はメアリの部屋へ行く。田町、終わったらシーツを交換しておくのよ」
そう言って茜は芽亜理を伴って部屋から出ていった。
「ふ、ふふ……。お嬢様は大胆な提案をするくせに、結果を見届ける勇気は無いようだね」
水島はそう皮肉った。腰を動かしながら、赤い顔になっている杏奈に尋ねた。
「息がずいぶん苦しそうだね? もう叫ばないと約束するなら手を外してあげるけど?」
杏奈は何度も頷いた。熱を持った手のひらが離れて、杏奈は急いで酸素を供給した。
「叫んだらぶつからね~」
水島は空いた両手で杏奈の身体を掴んで固定した。そして先程よりも激しく腰を打ち付けた。
「~~~~~~ッ!」
杏奈は必死に悲鳴を嚙み殺した。
「いいコだね。その調子」
痛い。痛い。痛い。快感とは程遠い刺激が絶え間なく与えられた。
「……………………」
パシッ。
気を失いそうになった杏奈は、水島に頬を打たれて覚醒した。
「駄目だよ落ちちゃ。つまんないでしょ?」
なんて酷い男だろう。恐怖と苦痛を散々与えておいて、意識を手放すことすら許してくれないなんて。
水島と繋がっている部分がヌルヌルと熱かった。摩擦を助ける為に愛液が分泌されたのか、破瓜で滲んだ血液か。
「はぁ、はぁ、はぁ」
徐々に痛みは緩和されていった。と言うよりも下半身の感覚自体が無くなっていった。
杏奈は自分の上で動く男をぼんやりと眺めた。もうどうでもいい。ただ早く終わって。それだけだった。
「いいね、その絶望の表情。そそられる」
水島は杏奈と唇を重ねた。閉じていた杏奈の唇を舌を使ってこじ開け、口内を舐めた。舌同士も絡め合わせた。
「ああ、イキそうだ……」
荒々しい息を吐きながら、水島は腰を早く動かした。
「くっ……」
水島は杏奈の右肩に嚙み付いた。そして抜かれた彼自身から、若干の血と交じり合った白い液体が杏奈の腹の上に飛び散った。
虚ろな瞳の杏奈は全てを受け入れた。この先、自分は茜の人形として生きるのだ。そう考えると諦めるしかなかった。芽亜理のように。