登場人物紹介①

文字数 1,602文字

 『私立桜妃女学院ラビリンス』には名前付きのキャラクターが多く登場します。途中で誰が誰だか判らなくなったという混乱を避ける為に、章の終わりのキリが良い所で、物語を動かす重要キャラクター達をピックアップ、イラスト付きでご紹介していきます。

 物語は6月初旬の一学期中間考査が終わった直後、まだ梅雨入りしていない時期に始まります。キャラクター達の年齢設定はそれを元にしています。
 完結までほぼ一ヶ月の時が物語中で流れます。





高月世良(タカツキセラ)

 4月生まれの17歳。高校二年生。173cm。О型。
 本作の主人公。ボーイッシュな外見をしたスポーツ少女。
 将来を嘱望(しょくぼう)される陸上選手だが、本人が陸上を始めたのは一番お金が掛からなそうな部活だったから(出身中学は全員部活動強制参加)。スパイクシューズは先輩のお古を回してもらっていた。
 中学生時代は日焼けしてゴボウのようだったが、高校で親友となった杏奈から日焼けの恐ろしさをこんこんと説かれ、現在は日焼け止めを使用している。

 筋肉質で胸の膨らみがほとんど無い。腹筋はもちろん割れている。健康的でありながら線が細い、見かけはまんま美少年。故に周りの女生徒から王子様扱いされている。
 本人は一応ノーマルのつもり。自分より強い男が好きなタイプで、恋する相手はM78星雲から来た異星人ヒーロー。次点でスーパーマン。やっぱり宇宙人。

 両親を早くに亡くした為に施設で育った。唯一の財産は己の肉体のみ。自分を大切にしない人間を嫌う。



桜木詩音(サクラギシオン)

 8月生まれの17歳。高校三年生。155cm。A型。
 本作のヒロイン。可憐な美少女。
 桜妃女学院の生徒会長(一学期の終わりで二年生の新会長と交代)。責任感が強く、緊急事態でも生徒の為に動く。
 充分に優秀なのだが、六歳上の実姉が所謂(いわゆる)天才で、家では姉のスペアとして扱われている。自分は出来損ないだと思い込んで、いろいろなことを諦めてしまっている。

 母親は化粧品と健康食品メーカーの社長。学院の理事も兼任している。商才は有るが、部下も娘も自分の手駒としか考えていない。婿養子の父親は妻の言いなり。
 資産家の令嬢である詩音は誘拐に備えて、幼い頃から護身術を仕込まれている。儚げな外見の為に世良からよく護られるが、実はけっこう強かったりする。得意なのは柔術。



田町杏奈(タマチアンナ)

 10月生まれの16歳。高校二年生。161cm。О型。
 世良のルームメイトにして、親友。天然気味な世良のフォロー役。
 四人姉弟の長女。親は町工場を経営しているが資金繰りに苦労していた。進学を諦めていた杏奈だったが、遠縁の男から何故か融資を受けられることになり、桜妃女学院への入学も勧められた。それが恐ろしい罠だとも知らずに……。

 非常に肉付きの良い少女。初対面の人間は100%まず彼女の胸に目がいく。
 いやらしい視線を向けてくる男へ嫌悪感を抱くものの、年相応に男女交際への憧れも有る。
 後に彼女は最悪な相手に恋をしてしまうことになる……。



桐生茜(キリュウアカネ)

 9月生まれの17歳。高校三年生。153cm。AB型。
 邪悪なツインテール女王蜂。偉そうな腕組みがスタンダードポーズ。
 父親が学院の理事の一人。その権力を笠に着て学院で傍若無人に振る舞っている。彼女に媚びへつらう者も居るが、大半の生徒に嫌われている。

 理事繋がりで詩音の家とは昔からの付き合い。同い年ということで詩音にはライバル心を抱いている。生徒会長選挙で詩音に大差で破れたことがコンプレックス。

 処女だが清純な訳では無い。最も効果的な場面で使おうとしているだけ。

 通常の学院生活では我儘な女子で済んでいたが、化け物が出現してサバイバルパートが始まると、生き残りを賭けてあの手この手と禁じ手を使い出す。ある意味、世良と詩音にとっては雫姫よりも厄介な相手となる。
 物語の後半、彼女は改心して主人公側に立っているのか、最後まで悪役を貫き通すのか。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み