『天冥の標Ⅶ』新世界ハーブC

文字数 496文字

『天冥の標Ⅶ』新世界ハーブC/小川一水

6-3の直接の続きです。

あの恐怖と絶望の直後。

主人公たちは希望を手探りで探し続けますが、まだまだまだまだ絶望が続きます。あらゆる望みが絶たれていく若者と子どもたち……。


怖いだの恐ろしいだのという感情もマヒしてくる展開の中、かろうじて、それでも何とかしなくちゃという彼ら。

読んでいるほうもその懸命な姿勢につられて、ぼろぼろになりながらページをめくります><


いつしか、とんでもなく大きな暗闇、絶望を、あえて見ないふりをすることで、ようやくかすかな明かりが、未来が見えてきます。

そんな小さな光が明るく見えるからこそ実は絶望が深いのだってことも、Iから読んできた読者は重々わかっちゃっているのがまたつらい……。

けれども、そうでもしないと、人々は生きていけないのだろうとも思えてしまう。

絶望も希望も全てひっくるめた大きな物語は容赦なく進み、ここからは希望の光だけを見ていたいと読者に強く感じさせ、ついに舞台そのものがあの懐かしい世界に変わっていく……。


収束に向けて加速が付き始める第7巻なのでしたっ!

次は第8巻っ!!

Original Post:2019-02-17
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