『秘伝「書く」技術』

文字数 658文字

『秘伝「書く」技術』/夢枕獏

私も最近小説書きの真似事なんてしているもので、この手の本を見かけるとつい読んじゃいます。

夢枕獏さんはご存知『陰陽師』の原作者で、最近では山岳小説の『神々の山嶺』や江戸恐竜モノ『大江戸恐竜伝』なんかを書かれていますね。

どれもすんごく面白いし、味のある良い小説を次々書かれている秘訣はなんなのかしらん? 秘伝とあるその技術とは一体!? と言うわけで、読んでみたわけです。


肩透かしされるかなーという不安半分と、ちょっとの期待をしながら読んで見ましたところ、これがまた読み物として十分おもしろいw


実際の書き方の技術については、なんというか、まあ、書いてはあるけれど、一般の人ができるぐらいの技術程度。その他は、夢枕獏さんの生き方や考え方、捉え方を中心にかかれている感じですね。(もちろん、そこがまた面白いんですけどw)


主に『陰陽師』『神々の山嶺』『大江戸恐竜伝』について、どう考えて何を思って作品を書いたのか、正直にかかれていて嬉しかったです。

これらの作品を読まれた方や、夢枕獏さんが何を考えているのか等知りたい方にはオススメですね♪


個人的におお!って思ったのは、獏さんが三大偉人と思っているのは宮沢賢治、空海、アントニオ猪木なのだそう。なるほど、ですw


※それで、賢治の凄さの解説のところで、私じつは今まで意味わかってなかった 「永訣の朝」の (あめゆじゅとてちてけんじゃ)の意味を初めて知り、涙してしまいました>< 無知ですいません。うぅ。(涙)

Original Post:2015/09/25


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