『天冥の標 III』 アウレーリア一統
文字数 832文字
来ました! 宇宙戦争!!
SFといえばこれですね! 宇宙戦艦がミサイルやレーザーを撃ち合う戦闘ものです!
と、いうわけで、IIで現代だった舞台はまたまた未来へ、今度は23〜24世紀に移動します。
自らの身体を生体改造し空気を必要としなくなった〈酸素いらず〉(アンチ・オックス)一党。その中でも名家のほまれ高いアウレーリア家の駆る美しき強襲砲艦と、宇宙海賊の戦いがリアルに描かれます。
IとIIでは人間サイズのお話だった気がしますが、今回はなにしろ宇宙の戦闘ものなので一気にスケールアップして宇宙空間に舞台が広がります。アストロイドベルトや木星圏での戦闘艦同士の戦いが本当にリアル。よくあるファンタジックなスペオペとはだいぶ違って、けっこう理屈っぽくてハードSFタッチで良いかんじ。さすがです。
あ、もちろん人間ドラマもありますよ。
なにしろ「天冥の標」ですから、時代は変わって別の世代になっても、いろいろ受け継がれるんだなあ。なんてところもけっこうぐっときちゃいます。
人それぞれ萌えポイントは違うでしょうけれど(私は宇宙の3D空間の戦闘シーンはちょっと想像が追いつかなくなりそうでしたがw)I〜IIのキーワードが随所にあらわれるのでそのたびに別の時代に思いを馳せられるのも良いですねー。
IIで過去(現代)の話が出てきているので、読者は「うわー、あれがこうなったんだ!」って驚き、Iの世界ともつながっているのがちょこちょこわかってぐぬぬと唸れる。そんな作りになっています。
すばらしいです。やっぱり天冥はおすすめですわー☆
天冥の三巻目です。毎回舞台と時代がガラッと変わるのでついていくのが大変ですが、皆ちゃんとつながってるのですよねー。すばらしい〜☆
上には書きませんでしたが、宇宙戦争だけじゃなくてBL的な萌えポイントもちゃんとあってなかなかグーなのですw