『歴史新聞』

文字数 863文字

『歴史新聞』~世紀の号外!

 / 歴史新聞編纂委員会編

このあいだの川原キョージュの本棚で紹介されていて、「これはっ!」と思わずぽちってしまったのがこの本。

ずばり、歴史の折々の出来事を新聞調でまとめている本です。


BC2600年ごろからAD1877年までを5期に分け、その時代々々の事件・事故、宣伝に(その時代の)時事ネタ4コマ漫画まで、本当に新聞っぽく書いてあります。その数なんと200頁以上!


洋の東西関係なく、その時期に起きたことを横断的にごっそりまとめて一枚の新聞紙面にしているので、マリー・アントワネットが処刑された頃に松平定信が老中を解任されたんだなあとか、応仁の乱が終結した頃にロシア大公国がモンゴルの支配から脱したのね~。みたいな、全然関係ない事柄が時代の中で「同じころ」に起きていたってことがひと目でわかるのです。

年表を並べてみてもなかなか気が付きにくいこういう点にひかれたのがまず一つ。


それと、というか、それよりもなによりも、なんといっても新聞調のくせにユーモアたっぷりの記事文がとってもいい感じなのですw

(もちろん、基本は真面目な記事なんですケドw)

ほんともう、適当にぺらぺらめくって気になったところから読み始めると、時間ばっかりたってしまう、ある意味危険な本かもしれません?


歴史は好きなんだけれど、あんまり歴史の授業が(年の数字覚えるのダメでねー)苦手だった私のような人にはちょーおすすめですよん♪

面白楽しく西洋・東洋関係なく全方位の歴史をまるっと飲み込める素敵本です。


手に取りやすい単行本でも出ているようですが、やっぱり新聞ですから大型本のほうがおすすめ!!

(おまけのひとこと)

人気だったのか日本の歴史に特化した「戦国史新聞」とか、三国志特化の「三国志新聞」とかもつづけて出てるようです。

わたしは世界ぜんぶが載ってた方がなんかお得感あるのでこれがよいですけど、日本史だけ(それも戦国だけ?)を知りたいとかいうニーズがあったらそういう特化型もいいかもですねー♪

Original Post: 2018/06/15


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