『川原泉の本棚』
文字数 1,008文字
『川原泉の本棚1&2』/川原泉
少女漫画界で教授と言えばこの方!
そもそもデビュー作のタイトルが「たじろぎの因数分解」ってぐらいで、知的&科学的デスヨネー!
ご本人は文系まっしぐらで科学にはうとくてーなどとおっしゃっていますが、なかなかどうして、いつも読者の好奇心をあらぬ方向にもってった挙句に知的でシニカルでユーモアたっぷりの落としどころに連れていってくれちゃう、私の大好物な漫画家さんなのです。
で、そのカワハラ教授のネタ元になっている数々の(蔵書家としても知られています)本のなかから選りすぐりを紹介している本。そのうえ、短編ならそのまま、長いものは抄篇が収録されてしまっているというお得本なのです。
最初の1(番号無し)が好評だったそうで第二弾も出てますよー。
①にはアイザック=アシモフ・亀谷了・かんべむさし・田中芳樹・清水義範・エドガー=アラン=ポー・そのほか非日常研究会やら歴史新聞編纂委員会なる方々のSF、エッセイ、おもしろ実用書など多彩な本たち、
②のほうは星新一、アガサ=クリスティーなどなどの大御所(前の①も大御所おおかったですけどw)に、原始生活百科みたいなサバイバル実用書まで、
雑食読書家と自分でおっしゃってるだけあってめっちゃ幅広いジャンルから確かにおもしろい本をピックアップされています。
最初に書いたようにただ紹介しているだけじゃなくて実際に内容も読めてしまうのがいいですねえ。
似たようなコンセプトの本を出してる身からするとうらやましくってもうw (いいなぁー、ちゃんとした出版社がバックにいると内容込みのアンソロジーも作れちゃうのよねー><)
と、まあ、そんな個人的な妬み嫉みはおいといてw
実際、紹介の文章(や挿絵)をみるだけでも気になる本ばかり。参考になりまくりでそわそわしてしまいます。
普段読まないジャンルの本もこの本から教わってついポチっちゃったりもしたところです。とどくの楽しみですわ~♪
この本にもカワハラ教授の本の紹介のあと、「おまけのつぶやき」なんて一言コーナーがあるんですよねー。
教授とは本の好みも似てるし、とっても親近感だったり♪
え? パクリ!? そんなことないです! 今までこの本しらなかったんだから!
けっして真似したわけじゃないですよっ!
SFでいうところの平行進化ってやつです。そこのところ、お間違いなきよう!