『天冥の標Ⅵ』 宿怨 PART1

文字数 756文字

『天冥の標Ⅵ』 宿怨 PART1 / 小川一水

最終話発売目指して絶賛再読中の6巻めのそのいち!(6巻はPart3まであります)


西暦2499年。地球上の各種生物を放し飼いにして動態保存を行っている遺伝子の箱舟、スカイシー3で、13歳の イサリ ・ヤヒロと、一歳年上のアイネイア・ セアキ が運命的な出会いをします。

天冥を貫いている巨大な「呪い」冥王斑を身にやつした少女イサリが雪の中で倒れているところを、ボーイスカウトの聡明な少年アイネイアが発見・救出し、共に大自然の中を旅をするのです。


ここ、ほんっと天冥シリーズ屈指の名シーンだと思う。めっちゃ良いシーンが冒頭から続きます。


少女イサリの、ぶれない、あたたかな思い出がここでしっかりと彼女のこころの中心に構築されるのです……。


少女の過酷な運命と、少年の気高い意志との邂逅が、読んでるほうもほっこりしてうるうるしちゃいます。良いのですわ~。


さ、て。それは置いといてw


こんなに良いシーンで始まったのに、タイトルが「宿怨」ですもんねぇ。このあとやってくるであろう落差がコワイですねぇ。


で、もって、


なーんだかイサリって名前聞き覚えありますねぇ。第一巻あたりでもなーんか出てきた気がしますねえ。そいでもって少年の名前もなーんだか聞き覚えあったりして。


でも、時代があいませんもんねえ、きっと同じ名前なだけですよねぇ。


なんてすっとぼけつつ、ネタバレしないうちにPart2へつづくっ!

(おまけのひとこと)

イサリの名前のことだけじゃなく、重要な設定上の伏線もけっこうこの巻ででてきます。

初読時は頭の上に「?」マークばかりだったのですが、この先がわかっていて読み直すと、あああ~。そうだったのねぇー。とまた理解が深まる、そんな巻でした。

Original Post:2019/02/08
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