『叙述トリック短編集』

文字数 761文字

『叙述トリック短編集』

 /似鳥 鶏(著)

 /石黒正数(カバーイラスト)

 /坂野公一(カバーデザイン)

よーみまーしたー♪


この表紙にしてこのお話ありってやつですかね?w

まさにお話どおり、ぴったしのカバーデザインでありました。


著者は叙述トリック大好きでおなじみの似鳥 鶏さん、カバーイラストはこれまた叙述トリック的な漫画家(『それでも町は廻っている』の)石黒正数さん、そして、デザイナーの坂野公一さんのイカシ(レ?)た装幀デザインがすばらしいw


本の帯が上側に掛かっているので変だなって手に取ってみると、帯の場所で全く違う表紙になる仕掛けなんですよねー。

そいでもって、中身もそのまま。『読者への挑戦状』から始まって『あとがき』まで、7編の短編が入っています。


まあ、叙述トリックというやつは、↑の『挑戦状』じゃないですけど読者と作者のばかしあい(バカ試合?)なわけで、だまされるもんか!って読んでいても面倒だし、だまされるつもりで軽く読むのが個人的にはいいんじゃないかと思っています。なんていうか、著者のいたずらに翻弄される楽しみというやつですね。

そういう意味で、あらあら、こうきましたか。ふふふーってなる軽いお話が並んでいて楽しめました。


やっぱり名探偵は変人じゃなくちゃですねーw


あと、個人的には最初のほうの『背中合わせの恋人』がとても好きなかんじでした。いいなあ。こういうの書きたいなー(要するにだまされるよりだましたいってこと?w)


帯を下位置にしたところ↑
つまりこうなっているわけですね↑
(おまけのひとこと)読み味が何かに似ているなーと思ったら、あれです、トリックアートの本。だまし絵的なおもしろさですネ♪


それにしても、この本、電子書籍化したら表紙どうなっちゃうんでしょうね?w

Original Post:2018/10/08
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