『自転車少年記』

文字数 668文字

『自転車少年記』/竹内 真

男の子だなあ。っていうのが最初の感想です。

生まれて初めて乗った自転車で坂の下の家に突っ込み、そこで生涯の親友と出会った主人公。彼らと彼らを取り巻く多くの友人たちの人生が自転車を中心にひろがります。

それを、最初の自転車つっこみ事件(4歳)から主人公たちが成人して子供も生まれて……ゆうに20年を超える長い長い少年記です。

少年期長すぎじゃん? とはおもいますけど、男の子(人)ってそんなもんよねえとおもいながらうらやましく読みました。

いろんな冒険をして、成長して、挫折して、恋して、大きくなって大人になり、そして父親になっていく姿が、あっさりした語り口で丁寧に描かれます。


後半、八王子から○○○まで自転車で行っちゃう姿が描かれてるんですけど、実は私も同じコースを(残念ながらエンジン付きの)原動機付自転車で冒険旅行したことがあるので、「ああ、あそこ!」「そうそうそう!」「あるあるある!」なんて懐かしく思って読み進めました。


出来事がそれぞれとてもリアルなので、もしや実話!? なんて思いながら読み終わって検索してみたら、やっぱりモデルになったイベントがあるみたいですね。(あくまでモデルというだけみたいだけど)


いつかチャンスがあったら、今度はエンジンのついてない自転車で挑戦してみたいな、なんて、実力も考えずに思ってしまったけれど、無理かなあ?w


とゆわけで、うちの本棚でひそかの増大中の自転車本コーナーの一等地に追加です。自転車好き、特に長距離好きにはおすすめです♪

Original Post:2015/07/02


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