『ゴリアテ -ロリスと電磁兵器ー』
文字数 966文字
『ゴリアテ -ロリスと電磁兵器ー』
/スコット ウエスターフェルド (著), 小林 美幸 (翻訳)
『ついに明かされる ”胸に秘めていた恋” がお好みの諸氏へ』
って、もぅぅうう!! やばすぎ!!
「お姉ちゃんな…そういうの読むの超好きやで…」って空に浮かんじゃいたい気分です(それは話が別)
と、まあ、めっちゃハイテンションで読み始め、当然のごとく一気読みでした。
おんもしろかったー♪
ヨーロッパの軍事衝突で始まった戦火はとうとう世界大戦へ。前作ではトルコ・イスタンブールがお話の中心でしたが、今回の舞台はぐっと世界に広がり、ロシア、東京、そしてアメリカへ。空飛ぶクジラ飛行船リヴァイアサンを追いつ追われつしながら戦争が広がっていきます。
その先々での陰謀やトラブル。そして、男装の少女の正体がついに……。
っと、バレバレですがまあネタバレはやめておきましょう。
ともかく、読者の期待は裏切られません! おんもしろいです!
ああ、あの頃(第一次世界大戦当時)ってこんなだったのねえ。と、架空戦記ではあるものの当時の状況を知りながら読めるのもおもしろいところ。
プチネタバレしちゃうと、なんと、日本海軍の強さの秘密は「河童」だったそうですw
(あれって淡水生だったんじゃ? なんて固いことは言いっこなし。そもそも河童の遺伝子ってどうやって・・・? トカトカ。まあ、この世界の河童はきっとこんなのなんでしょうw)
とまあそんな軽い突込みや広範囲な歴史うんちくのスパイスをたのしみながら、冒険小説王道の危機の連続を味わっていると、例の二人の秘めた恋というスイーツ要素もばっちりやってきて素敵なマリアージュ♪
盛沢山な内容の上にデザートもちゃんと美味しくて、大変満足な堂々の三部作でした。
Original Post:2018/12/15