『めしにしましょう』

文字数 1,209文字

『めしにしましょう』/小林銅蟲

最初よくあるグルメ漫画かとおもって見過ごしていました。ところがところがっ!

お試しで読んでみたら、なにこれめちゃくちゃ面白い!!

ハチャメチャで豪快なテンションとパワーに脳髄が痺れてつい全巻買っちゃいましたですよ!(今のところ7巻、来月には8巻が出て完結するそうです)


タイトル通り、マンガ家さんのアシスタントさんが作る超絶ド級のまかない飯のお話、なのですが、とにかくその内容がモノスゴイ!

普通じゃない素材を、普通じゃない量で、普通じゃなく豪快に使って、普通じゃない料理を作ります。もう普通じゃないのが普通になっちゃって掛け算で何倍にもトンデモナイ!

お高そうなウニを何艘もとか、フォアグラに松茸大量投入とか、クジラの解体現場からキロ単位で買ってくるとかとか!

大きな肉はバスタブを使って低温調理とか、普通料理に使いそうにないあんなモノやこんなものなど無理やりに応用(といいつつ理屈はしっかりしています)して、超絶料理をこれまたウルトラ美味しそうにつくっちゃうのです。


こんなのまかない飯にしていたらそりゃあパワーは出るでしょうけど逆に健康に悪そう。とにかくスーパーハイカロリーご飯ばっかりです。

(よく徹夜明けにこんなの食べられるよねー。って知り合いの少女漫画家さんに言ったら、「絶対無理(ヾノ・∀・`)ムリムリ」って言われましたw 実際、著者の小林銅蟲先生はこの連載中に15キロ太っちゃったそう><)

まあカロリー以前にここまで豪勢な料理はよっぽど売れてる作家さんじゃないと無理でしょうね(作中の漫画家先生はけっこう売れっ子先生なのです)


料理の描写は素晴らしくリアル(作るのはいろんな意味で難易度が高いのばかりですが)である意味嘘はほとんどない代わりに、漫画家の仕事場のはじけっぷりがこれまた逆の意味でリアルでとても面白くまとまっています。このあたりの匙加減がすばらしい♪


7巻まで一気に読んで、漫画家さんとチーフアシさん、そしてゴスロリ編集者の関係が次巻から変化しそうで期待なのと、ロボット掃除機と愛を交わす少年(23)の行く末が個人的にはとっても気になる8巻待機状態です。はやくー!(癖になったらしいw)

(おまけのひとこと)

この方のこのノリ、いつかどこかで出会った気が? デジャブ? って思っていたら、いつか紹介しようと思って取ってあった超絶巨大数漫画『寿司 虚空編』の人なんですね。あー。そりゃあ確かにトンデモナイ漫画になるわけなのだわ。

(あれも数字に関しては(たぶん)嘘がない代わりに回りがものすごいことになっていた気がするなー)


『寿司 虚空編』はKindle Unlimitedで読めます。また、この『めしにしましょう』は第一話は公式サイトで無料Web公開されています。この無茶苦茶っぷりに拒絶反応をおこさない方は絶対おすすめ。ハマりますよーw


Original Post:2019/07/11
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