『コーヒーの科学』
文字数 619文字
『コーヒーの科学』
~「おいしさ」はどこで生まれるのか
/ 旦部幸博
珈琲という知的冒険の書ッ!!
さすがブルーバックス! めちゃくちゃ面白かったです。
コーヒー豆そのものの植物学的な分解からはじまって、さまざま(盗み出されて)世界に伝搬していった歴史などのうんちく、そしてなによりサブタイトルにもある『「おいしさ」はどこで生まれるのか』という点の科学的追及の深さがすごい!
味覚の科学、嗅覚、薬効薬理、焙煎の熱による分子構造の変化や物理的な変化についての考察、ドリップ方法の科学、力学、分子化学、などなどなどなど。
とにかくコーヒーをおいしく味わうためのさまざまな情報を全方位からかき集め、科学的見地からしっかりと書かれています。
そもそも著者は医学博士さんで、物事の原理や理論を考えずにはいられない癖があるのだそう。その癖を全開にしてお仕事そっちのけ(?)で書いたような素晴らしくマニアックで興味深い本でした。
帯のとおり、コーヒーに関するさまざまな情報がエスプレッソのように凝縮されています。
これはコーヒー好きはもちろん、知的好奇心旺盛な科学好きっ子にはたまらない本です。おすすめ!☆
(おまけのひとこと)
ほけー。すごーい! って読んでたら、行ったことのあるカフェの話題がでてきてびっくり! 南千住にある老舗の名店です。昔そのお店で原稿書いたりしてたのですよねー。この本片手にまた行ってみようっと♪
Original Post:2018/07/03