『キミのお金はどこに消えるのか』

文字数 810文字

『キミのお金はどこに消えるのか』/井上純一

お金ってなかなか増えないくせにどんどん消えてっちゃうんですよねぇ……。


ごく普通な常識過ぎて、あんまり疑っていなかった「お金」。

だれもがよく知っているけれど、だれもが本当の答えをしらない「お金」。

そのお金の不思議を、自称、経済オタクで、漫画『中国嫁日記』著者の井上純一さんがめちゃくちゃわかりやすく漫画にしてくれました。

(『中国嫁日記』は中国からお嫁に来た(ゆえ)サンと旦那さまである純一さん(ジンサン)のリアル・カルチャーギャップ・ストーリー。で、これまた面白いのでそちらもおすすめ☆)


ちなみにこの方、以前お仲間と始めた会社で、信用して任せていたその仲間に多額のお金を持ち逃げされたりなんだりですんごいひどい目にあった人なんですよねぇ。(詳しくはこちら → http://yuekoma.blog.jp/archives/21927636.html

なので、ことお金に関してはとても真剣で勉強家。この本では経済オタクと自称してますけど、ひどい目にあったおかげでめちゃくちゃ勉強してオタクになっちゃった。というところなのかもしれません。


さて、この本、もちろん「お金」がメインテーマなのですが、それを語る上で、日本の高齢化社会に消費税増税、選挙、雇用問題、そして弱者切り捨ての考え等々、社会問題にぐいぐい鋭く切り込んでいたりします。

社会主義国からやってきた(損得にやっぱり厳しい)お嫁さんに、経済オタクの旦那様がいろいろ解説していくわけなんですが、その都度お嫁さん((ゆえ)サン)の突込みが鋭くて面白く、その視点に著者さんと一緒にハッとさせられたりするのです。


本の中で「次総理大臣になる人、このマンガ読むイイジャナイ?」と(ゆえ)サンも言ってますが、個人的には日銀の総裁さんにも読んでほしいなぁと思ったりもしましたですはいw

Original Post:2018/09/03
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