執事喫茶について

文字数 1,029文字

 もはや、その単語だけで完結している気がします
 執事が給仕する喫茶店
 いわゆる、コンセプトカフェの1つです

 始まりはメイドカフェ
 アキバ系という言葉が流行り、若くて可愛い女の子たちがメイドに扮して接客するカフェが乱立した時代です
 だったら、イケメンが執事に扮したカフェもあっていいだろうと、どなたかが声をあげたのがきっかけだとか

 つまり、メイドカフェの執事版
 
 ただ、最初期にオープンした有名店がその一言で切り捨てるには勿体ないクオリティ 
 結果、そのブームに乗っかろうと後追いしたお店の多くが萌え系メイド喫茶の執事版となってしまいました

 これは単純に女性と男性の嗜好の違いですね
 男性の目的はあくまでキャストなので、可愛い女の子がメイド姿で構ってくれたらそれだけで満足します
 何故なら、コンカフェに通う男性の多くはチェーン店以外のカフェを利用しません
 だから食事が冷凍でも気にしませんし、飲食店の居抜き物件でも構わないわけです
 
 一方、女性は違います
 キャスト云々、まず世界観が大事でありそこに自分が参加できるか否かが重要となってきます
 その為、空間を形成する調度品から提供される食器や飲食物まで手が抜けません
 そもそも、カフェに行く頻度が男性と女性で圧倒的に違います
 つまり女性は比較対象が多いので、コストパフォーマンスを大いに気にするわけです
 結局、女性が求めるのは癒される空間
 それはカフェだけでなく、美容室など様々なジャンルで当てはまると思います
 
 更に現代だと、ストレートにイケメンカフェとか互換性のある形態も多いですからね
 それこそ、ホストもそう
 もっとも、ホストがやり過ぎた所為でそのお客がコンカフェに流れた時期もあったそうですが
 
 だからこそ、他にはない世界観を形成できないとすぐに駄目になってしまいます
 大金を貢ぐ一部の層を相手にするだけでは、どうしたってホストには敵いません
 またそういう人はキャスト個人に貢ぐ為、その人が辞めたり何かやらかしたりしたらそこでおしまいになってしまいます
 コンカフェあるあるですが、お客の一部はキャストとの繋がりを気にします
 いわゆる、プライベートで会えるかどうかですね
 ただ、これに関しましてはバンドや舞台でも見られる傾向です
 
 そういうわけで、執事喫茶はメイド喫茶ほど乱立しておりません
 世界観を作る為の費用が高くつくからでしょう
 また男性向けと違って、一般のカフェが競合店に当たるので色々と難しいです
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