紅茶を淹れるverフランス式

文字数 1,121文字

 基本的にはゴールデンルールに則った英国式と一緒です
 大きな違いは硬水でも構わない点
 フランスの水はイギリスよりも硬度が高く、茶葉もそれに合わせてブレンドされていますので

 そして、フランスは香りの国
 紅茶も例外ではなく、主流は香りをつけたフレーバーティーとなっています
 結果、軟水で淹れると香りだけが強く出て味が薄い紅茶が仕上がるとか
 実際、フランスの紅茶は香りが強すぎて飲めないといった話はよくあがります(人気かつ定番のアールグレイに多い)
 
 その他の違いとしては

を使用すること
 もっとも、フランス式の全てがこの淹れ方をしているわけではありません

 比較的、こちらは新しい淹れ方だと思います
 ただ、有名かつ伝統あるブランドでも用いられている方法です

 ちなみに、ティーフィルターとは何度も使えるティーバッグのようなモノ
 多くはコットン製で、そのフィルターをポットにはめた後に茶葉を加えて使用します

 そんなコットンフィルターを用いる理由は単純に便利だから
 従来では抽出用と提供用でポットが2つ必要な上、茶こしを通さなければいけませんでした
 ですが、これならポットが1つで済む上に茶葉を捨てるのも楽です
 また、フィルターを通すことで細かい茶葉――運搬などで茶葉同士が削れてできたダスト(塵のように細かい)から、余計な渋みが出るのを防いでくれる利点が認められています

 一方、紅茶はジャンピング――ポットの中で茶葉が上下に動くこと――が大事という従来の教えに背く観点から、否定的な見方もあります
 ただ、美味しい紅茶を淹れるのにジャンピングは必ずしも必要ではないと、現代科学では言われていたり
 
 他の問題として、フィルターだと茶葉が密集して抽出が上手くいかないことがあげられていますね(特に大きな茶葉だと顕著)
 もっとも、そちらはポット内で蒸らしてからお湯を注ぐ、といった方法により改善が見受けられるとのこと
 
 すなわち手順としては

1、熱湯で温めたポットにフィルターをセットする
2、フィルターに茶葉を入れた後、蓋をして数分蒸らす(お湯は入っていない)
3、蒸らし終えた茶葉にお湯を注いで時間を計る
4、フィルターごと茶葉を取り除き、軽く混ぜてから供する

 ちなみに、この方法は中国茶における洗茶に近いです
 あちらは熱湯で5秒程度、茶葉を蒸らしてから使用します
 それにより雑味が取り除かれ、香味のバランスが取れたお茶が楽しめるとのこと

 そう考えますと、利にかなった淹れ方ですね
 ちなみに、ティーフィルターはフランスの紅茶ブランドで購入できます 
 また、ネットで検索すると沢山でてくることでしょう

 英国式に強い拘りがないのであれば一見の価値ありです
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